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日本、原子力発電所汚染水 流出 "重大な異常" 事故等級高める

登録:2013-08-22 09:40 修正:2013-08-23 07:14
1日で1等級から3等級へ
‘核再処理施設爆発’時と同級
地上タンク 流出部位 把握できず
汚染水 外海排出の可能性
20日、日本の福島第1原発で労働者たちが放射能汚染水が流出した貯蔵タンク上で作業している。 ここから高濃度放射能に汚染された水300余tが流出したと推定されるが、このが施設を管理する東京電力はまだ正確な原因を把握できていない。 福島/APニューシス

 日本、福島第1原発地上タンクから高濃度放射能汚染水が流出した事態について、日本政府の機構である原子力規制委員会が事故等級を‘重大な異常現象’に該当する3等級に上方修正した。 特にこの汚染水が直接外海に排出された可能性が高いという分析が出てきた。

 福島原子力発電所を運営する東京電力は20日、原子力発電所地上タンクから放射性物質が含まれた汚染水約300tが流出したと明らかにした。 規制委は当初事故等級を‘逸脱’に該当する1等級と評価していたが、流出した放射性物質を約24兆ベクレルと推算し一日で3等級に上げたと<毎日新聞>などが21日伝えた。

 これは8ヶ等級(0~7)に区分された原子力発電所事故国際評価基準(INES)に従ったものだ。 3等級は1997年茨城県東海村の核燃料再処理施設で火災と爆発事故が起きた時と同じ水準だ。 今回の等級は汚染水流出を対象にしたものであり、福島原子力発電所事故は最も深刻な事故である7等級とされている。

 東京電力は漏水が発生したタンクは確認したが、流出部位と原因を把握できず流出が続いている。 繋ぎ部位に問題があるだろうと推定するにとどまっている水準だ。

 これと関連して<共同通信>は21日、東京電力側の資料を分析して汚染水の一部が排水口を通じて外海に流れ出た可能性が高いと報道した。 タンクから排水口方向に水が流れた痕跡が発見された点、タンク近隣の排水口の放射線量が時間当り約6mSv(ミリシーベルト)であると測定された点を根拠にあげた。 東京電力は「(海への)流出を否定しない」 と明らかにした。 これまでは汚染水が原子力発電所の港湾外には出て行っていないと思われてきたので、より一層深刻な状況になりうると通信は伝えた。

 一方、放射能汚染水流出に対する日本政府の国際評価基準等級付与は任意になされたもので、むしろ危険性を隠そうとする底意がありえるという指摘も出ている。 ソ・ギュルリョル ソウル大原子核工学科教授は「国際評価基準0~3等級は故障水準を表すもので、逆説的に言えば放射能汚染水の流出が軽微だということを示そうとしているとも言える。 すでに日本政府が福島原子力発電所事故を7等級と宣言しておきながら、再び国際評価基準等級に言及すること自体に他意が感じられる」と話した。 パク・ミンヒ記者、イ・グンヨン先任記者 minggu@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/600408.html 韓国語原文入力:2013/08/22 08:30
訳J.S(1309字)

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