7月末に行われる日本の参議院選挙の結果を占う機会になった23日の東京都議会選挙で執権自民-公明党連合に議席が集中する現象が目立った。 第1党だった民主党が第4党に墜落し、‘慰安婦妄言’をした橋下共同代表が率いる日本維新の会が惨敗した中で、反自民党票は共産党に集まる現象も現れた。
24日、東京都選挙管理委員会の集計を見れば、自民党は127議席を選ぶ今回の選挙に出馬した59人が全員当選して院内第1党に復帰した。 自民党は去る2009年の都議会議員選挙では38議席に終わり、54議席を得た民主党に第1党の座を奪われた。
自民党と連立政府を構成している公明党も今回の選挙に出馬した23人が全員当選した。 これで自民党と公明党は合計82議席で過半数議席(64議席)を確保した。
自民党の圧勝はいわゆるアベノミクスに対する評価に力づけられたと分析される。 <朝日新聞>は投票所出口調査で回答者の73%が安倍晋三内閣が推進する経済政策を支持すると答えたと報道した。
野党の中では共産党が8議席から17議席に議席を増やし第3党に浮上した。 <朝日新聞>出口調査結果を見れば、共産党支持者は2009年選挙の6%から今回8%に増えた。 無党派層の20%、民主党支持層の10%が共産党候補に投票した。 アベノミクスを肯定的に評価しない有権者の40%が共産党に投票したことが分かった。
昨年12月の衆議院選挙で惨敗した民主党は、今回の選挙でも15議席を得るのに終わり惨敗した。 民主党支持層は2009年選挙の時の32%から今回は11%に減ったうえに、支持者の中でも70%だけが民主党候補に投票したと答えた。
衆議院選挙時まで常勝疾走してきた日本維新の会は苦杯をなめた。 独自に議案を提出できる11席獲得を目標にし34人を出馬させたが、当選は2人にとどまり選挙前議席より1議席減った。 橋下共同代表の慰安婦妄言が惨敗の原因だということには異見がない。 しかし日本維新の会は橋下代表なしで参議院選挙を行うことはできないとし、責任論を早期に封印することにしたと<読売新聞>が伝えた。
一方、日本維新の会の共同代表である石原慎太郎前東京都知事の後継者である猪瀬直樹 東京都知事(無所属)は、この間日本維新の会と身近に接してきたが、今回の選挙結果で今後の都政運営に相当な困難を来すものと見られる。 東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr