"日本 拉致・人身売買 根拠ない"
女性人権守護者 自任発言も
"日本が国家の意志で女性(慰安婦)を拉致したり人身売買したというのは事実ではありません。"
橋下徹 日本維新の会代表(大阪市長)は27日昼、東京の日本外国特派員協会で２時間半にわたる記者会見をしながら、この言葉を数えきれないほど繰り返した。 ‘慰安婦は必要だった’という発言で窮地に追い込まれた状況から抜け出すために開いたこの日の記者会見で、彼は自身の発言を 「記者たちが誤って報道した」と強弁するなど詭弁を並べ立てることに終始した。 日本軍の介入と動員の強制性を認めた河野談話も事実上否定した。 慰安婦ハルモニの証言に対しては‘合理性がない’として認めることを拒否した。 その一方で、戦時に起きた世界各国の女性の性蹂躪を調査すべきで、女性人権の守護者であるかのように自任して見せた。
内外信記者300人余りが足の踏み場もないほど集まるなど、大きな関心を集めたこの日の会見で、橋下代表は‘慰安婦は必要だった’という自身の発言に対する日本言論の報道は‘発言の一部だけを取り出したこと’で、自身の価値観と正反対のイメージを流布させたと主張した。 彼は去る13日の記者会見で「銃弾が飛び交う中で、精神的にも高ぶっている集団に休息をさせてあげようと思ったら、慰安婦制度が必要なのは誰でも分かる」と話した経緯がある。 これについて彼は会見で「各国の軍が慰安婦が必要だと考えたということなのに、あたかも私の考えを言ったように報道された」と主張した。 沖縄、普天間基地の米軍司令官に‘風俗業者(性売買業)利用を提案’したことに対しては「米軍性犯罪防止に対する意欲が行き過ぎて」出てきたことだとし、撤回して謝ると明らかにした。
彼は慰安婦動員過程での日本政府次元の介入を否定することに多くの時間を割いた。 「民間業者による人身売買はあったかも知れないが国家による拉致、人身売買があったということは認める根拠がないというのが多くの日本歴史学者の見解」として、河野談話はこの核心的な部分について曖昧に叙述されているので明確にする必要があると声を強めた。 彼は‘慰安婦動員の強制性を示す証拠があるんじゃないか’という質問に対して 「慰安婦ハルモニの証言はこれを裏付ける合理性がないというのが河野談話作成当時の官吏の話」とし認定を拒否した。
橋下代表は第2次世界大戦当時の米国・英国・フランス・ドイツ・ソ連の軍隊、そして韓国戦争とベトナム戦争時の韓国軍も戦場で女性の人権を蹂躪した事実があるとし、これは日本だけの問題でなかったと強弁した。
相次ぐ妄言で波紋を起こしている橋下代表が率いる日本維新の会に対する日本国内世論はますます冷たくなっている。 <日本経済新聞>は27日発表した世論調査で、7月参議院選挙比例区で日本維新の会の候補に投票するという回答が3%にとどまり、先月調査時の9%から急減したと報道した。
東京/チョン・ナムグ特派員 jeje＠hani.co.kr
訳J.S(1394字)
