米国と中国が北韓の3次核実験に対する制裁案に暫定合意し、国連決議案が今週にも採択されるものと見られる。北韓は11日付で停戦協定の白紙化を予告するなど強く反発した。
国連安全保障理事会は5日午前11時(韓国時間 6日午前1時)ニューヨーク国連本部で15理事国による非公開会議を開き、米・中が暫定合意した決議案草案を回覧した。 以後、各国の検討作業を経て全体会議で最終決議案が通過する展望だ。 草案の内容は知らされていないが、既存制裁の強化とともに北韓船舶検査強化など新たな制裁が追加される可能性が高いと観測される。 また、すべての会員国に対し拘束力を持つよう国連憲章7章41条(非軍事的措置)を援用すると発表された。
北韓の朝鮮人民軍最高司令部スポークスマンは5日声明でこのような国連の動きと、まもなく行なわれる韓米合同訓練(キーリゾルブ)を非難して「今回の戦争演習が本格的段階に移る3月11日から、形式的に維持してきた朝鮮停戦協定の効力を完全に全面白紙化してしまうだろう」としつつ「朝鮮人民軍板門店代表部の活動も全面中止することになるだろう」と明らかにしたと<朝鮮中央通信>が伝えた。 北韓は板門店の朝米間の軍部電話の遮断も予告した。 また、米国と韓国の‘核兵器’威嚇、‘先制打撃’等を挙論して 「多種化された我々の独自精密核打撃手段で真っ向対立するだろう」とし「押せば発射されるようになっていて、降り注げば火の海が広がるようになっている」と威嚇した。
北韓が「停戦協定の拘束を受けないだろう」と明らかにしたことは以前にもあるが‘白紙化’表現は異例的だ。 国防部キム・ミンソク スポークスマンは「これまでとは異なる内容であり、もう少し見守り対応する。 軍事的挑発は強力に応懲する」と明らかにした。
ワシントン/パク・ヒョン特派員、キム・ギュウォン記者 hyun21@hani.co.kr