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中国、東海艦隊 西太平洋で空母護衛訓練

登録:2012-11-29 21:20 修正:2012-11-29 21:53
リアルタイム写真など詳細公開 異例的
‘馬鞍山艦’新華ニューシス

 中国人民解放軍の東海艦隊が西太平洋で航空母艦護衛など遠洋作戦能力を強化するための訓練を行っている。

 中国国防部は28日午前10時から東海艦隊所属のミサイル搭載駆逐艦‘杭州艦’と‘寧波艦’、ミサイル搭載護衛艦‘舟山艦’と‘馬鞍山艦’(写真),総合補給船である‘ポヤン湖艦’、ヘリコプターなどで構成された主力艦隊が沖縄宮古海峡を通過し西太平洋に出て行き訓練を始めたとホームページを通じて発表した。官営<新華社通信>も訓練開始1時間後に訓練過程を写真などと共に詳しく紹介した。

 国防部は今回の訓練に「大型艦艇護衛が含まれる」と明らかにしたが、これは空母編隊構成を準備するための航空母艦護衛航海訓練を予告するものと解釈される。 ファンドゥン マカオ国際軍事学会会長は29日<明報>に 「今回の遠洋訓練には明確に空母護衛訓練が含まれている。 空母護衛を初めて試み、経験を積むためのものだが、今後空母編隊に‘中華イージス級’防空艦2隻と護衛艦2隻、潜水艦、補給船が増えれば戦闘力が強化されるだろう」と展望した。

 中国海軍が11月末から翌年3月までは遠洋訓練をしない慣行に反して訓練に出たのも空母保有以後に劣悪な気候状況でも全世界のどこにでも行ける‘世界化海軍’能力を備えようとする試みと解釈される。 東海艦隊副司令官イェンポン小将は「今回の訓練は長期間遠距離海洋作戦能力を高めるためのもの」と明らかにした。 中国は初の航空母艦遼寧号を9月に正式就役させ、去る25日には艦載機 殲-15が遼寧号艦上で離着陸訓練に成功するなど空母戦力をじわじわと積み上げている。

 中国が訓練開始と共にその内容を詳細に公開した背景についても、多様な分析が出てきている。 中国は通常、訓練が全て終わった後に公開してきたし、今回のようにリアルタイムで写真と訓練の名称まで公開した事例は珍しい。 海軍軍事学術研究所リジェ研究員は人民解放軍の機関紙である<開放軍報>に "中国が日本との緊張緩和を推進すると同時に、外部世界に人民解放軍が透明性を強化していることを知らせたい」と話した。

 上海政法大ニロシュン教授は<サウスチャイナ モーニングポスト>に「Ray Mabus米国海軍長官が中国を訪問中に中国が訓練の便りを詳しく公開したことは米国と中国が安定的軍事関係を維持していることを外部世界に知らせようとする意図」と分析した。

北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/china/563107.html 韓国語原文入力:2012/11/29 20:31
訳J.S(1176字)

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