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[社説]日本イージス艦の韓国西海配置に警告すべき

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/535323.html原文入力:2012/05/30 19:04(1378字)
  日本が北朝鮮の長距離ロケット発射を探知するために我が国の西海(訳注・朝鮮半島西海岸沖)にイージス艦を配置することを検討しているという。日本の<朝日新聞>の昨日の報道によると、同国の防衛省は4月13日に北のロケット発射の探知失敗を受けて設けた検証チームの報告書で、北朝鮮が新たにロケット発射を予告した場合‘発射地点の周辺海域’に海上自衛隊のイージス艦配置を検討することにしたとされる。  報告書に西海という表現はないものの、"周辺海域は西海岸沖" を指すと同紙は伝えた。この報告書はすでに防衛省の承認を受け、総理室との最終調整を経て近く発表されるという。
 日本は4月の北朝鮮のロケット発射当時、東海(訳注・日本海)と東シナ海にイージス艦を配置したものの探知に失敗したことをイージス艦の西海配置の名目としているようだ。また国際法上で公海を通じて入ってくれば止められる手段はない点も考慮しているようだ。しかし日本のこのような動きは東北アジア平和と安定のために全く望ましくない。自国の安全のために必要だとするのだろうが、韓国や北朝鮮、中国から即座に反発されることは必至だ。結果的に自国の安全にも有利なことはないだろう。
 中国は北朝鮮の延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件があった2010年11月、米国が航空母艦ジョージ・ワシントン号を西海に派遣して韓-米軍事訓練をして、"中国の安保利益に影響を与える活動" として強く反発したことがある。今年4月には中国とロシアが、米国の強化された西海軍事活動を牽制する目的で、山東省チンタオ周辺の海域でかつてない規模の合同軍事訓練を行った。このような中で日本が自衛隊を西海上に配置するのは西海の緊張をいっそう助長する意図だとしか考えられない。
 しかも過去の侵略の歴史が払拭されていない日本の軍事活動に対しては周辺国の警戒心が特別高まらざるをえない。米国と緊密な情報交換をして、空と海から十分な情報探知機能を有している日本が、軍事・歴史的に敏感な地域にあえて入ってくることを素直に見られないわけがここにある。
 わが政府はまず日本政府の真意を速かに把握してから、日本のイージス艦の西海配置が持つ否定的側面について強力な警告を送るべきだ。また日本と軍事情報保護協定と軍需支援協定を締結しようと言い出したことがやぶ蛇になったのではないかと省みる必要もある。北朝鮮もむだな挑発で日本に軍事活動拡大の口実を与えないようにしなければならない。
原文: 訳T.W