登録 : 2015.05.27 22:58 修正 : 2015.05.28 06:31

 軽自動車に乗る人を「生活力がある」と考える日本の若者たち
 韓国では可能だろうか?

日本の軽自動車=ソ・ユン記者 //ハンギョレ新聞社

 「先日、ロールスロイスに乗る人を見たが全然かっこよくなかったよ」

 日本の九州で会ったアキサダ・ジョウイチ氏(32)の話を聞いて耳を疑った。ロールスロイスに乗っている人が格好よくないとは! 「以前は輸入車に乗る人が女性に人気があったが、今は軽自動車に乗る人が人気があるから」。 ひょっとして日本語を間違って通訳したのではと思って、通訳者の顔を見つめたところ真面目な表情だった。「女性は軽自動車に乗る男が好き?」

 「ねえ、あなたがちょっと変わった人だからそう言うんでしょう。普通の日本の若者たちはそうじゃないと思うけど?」。若者がいなくなってしまう日本の農村で、アキサダ氏は農作業を習っている。 「日本は経済成長ばかりを考えて走り続け、共同体文化が崩れた」と言う彼は「お金に束縛されずに生きるために、自立するために農業を習っている」と言うほど堅実だ。 仕事を終えてお腹がすいたのか、長崎チャンポンを汁まで飲み干した彼は「ちがいますよ、この頃の普通の日本の青年たちがそうなんです。 女性が軽自動車に乗る青年を見れば、生活力があると考えますよ」と説明した。

 そうは言ってもアキサダ氏は“金持ちを嫌悪”したり、輸入車に乗ってもみないでこういう話をしているわけではない。 彼は父親が教授で裕福な家に生まれた。 中国の上海に留学にも行った。 彼も「BMWやベンツに乗ってみればいいとは思いますよ」と言って笑った。

 アキサダ氏が言うとおり、日本では軽自動車の人気がうなぎ登りだ。 日本の軽自動車は排気量が660cc以下であり、ワンボックス型の自動車が多い。 韓国の軽自動車であるモーニングよりエンジンの大きさは小さいが車体は大きい車を想像すれば良い。 この軽自動車の比率が日本の自動車販売量の40%に達しようとしている。 比率はさらに高くなり続けている。日本の道路で黄色いナンバープレート(一般は白)を付けた軽自動車を見るのは非常に容易だ。

 日本の若者たちの認識変化は、日本の低い経済成長率を示す一断面でもある。 駐車空間の不足と税制上の優遇など軽自動車の人気要因は多様だが、最近の変化は経済のためである可能性が高い。日本も韓国同様に良い働き口が減って青年失業率が上がっているのが悩みの種だ。 安倍首相が経済浮揚策である“アベノミクス”を出したが、明確な変化はないという。 月給袋が薄くなった若者たちが恋愛や結婚まであきらめるほどなのに、良い“クルマ”を転がす余裕などあるだろうか。

 そのため軽自動車に乗る若者たちが実用的で生活力があるというのは頷ける。また別の日本人の友達も「軽トラに乗っていれば生活力のある人だと感じる。この頃の日本の女性は、経済的にどんな状況になっても生き残れる能力を見る場合が多い」と話した。 軽自動車のハンドルを元気良く回して駐車させる腕が、職場でシャツを軽くまくり上げて仕事する時と似たセクシーさを漂わせるとでも言おうか。

 韓国はこのようなムードとはまだかけはなれている。自動車分野の記事を担当した時、友人から最も多く受けた質問は「どんな輸入車がいいのか」ということだった。 友人達はすぐに輸入車を買う能力はないが、次は必ず一度乗ってみたいという人が多かった。「軽自動車を買うのが良いのか」という質問はただの一度もなかった。 原油高”の真っ最中だった時も、黙っていても燃費が良い軽自動車より、燃費が良いと主張するディーゼル自動車が関心を集めた。

 今年4月、韓国の青年失業率は10.2%だった。国際通貨基金(IMF)救済金融時期だった2000年4月以来の最高値だという。 走り去る日本の軽自動車の黄色いナンバープレートを見る度に韓国と日本の若者たちのことを思う。 韓国でもアキサダ氏のように話す若者たちが出て来るだろうか。

イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-05-27 15:56
http://www.hani.co.kr/arti/economy/car/693035.html 訳J.S(1798字)

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