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韓-米FTAに乗ってカムリ 6000台‘空襲’

原文入力:2011/12/06 21:24(1610字)
‘米国産日本車’韓国中型車市場 動揺
キム・ギョンナク記者


トヨタ 来年販売目標 拡大
グレンジャー・K7と熾烈な競争 予告
ホンダも来年下半期から進入計画


  韓-米自由貿易協定(FTA)発効以後に予想された米国産日本自動車の国内市場空襲が予想よりさらに速い速度で進行している。
先頭走者は最近1~2年間の円高現象で価格競争力が深刻に毀損された日本トヨタだ。トヨタ北米法人は5日「来年1月から米国で生産される新型カムリ最高級モデルを韓国に輸出する予定」とし来年の韓国内市場販売目標を6000台と提示した。

  トヨタは先月、日本ブランドとしては初めて米国産自動車であるミニバン‘シエナ’を持ってくるなど、韓-米自由貿易協定を積極的に活用する行動を見せている。協定が発効されれば米国産自動車に適用された関税8%が4%に下がった後、発効5年目には完全撤廃される。


  シエナが予告篇ならば米国産カムリはトヨタの国内市場攻略本格化を意味する。 カムリはトヨタの自尊心を代弁する車種で、1983年に生産を始めて以来、これまでに全世界で1500万台が売れた人気モデルだ。去る9月、北米市場に出てきた7世代ニューカムリも去る一ヶ月間に2万2000台以上売れており、月刊販売1位に上がった。


  特にトヨタ側が明らかにした販売目標は尋常でない。2009年から入り始めた日本産カムリは今年に入って去る10月末までに2000台余りが売れた。来年の販売目標量が今年の販売量の3倍であるわけだ。 パク・ウンソク韓国輸入自動車協会次長は「日本ブランドはその他のブランドに比べて保守的な目標を定める傾向がある」として「トヨタが6000台を提示したのはそれだけ自信があるという意と読まれる」と明らかにした。


  チョ・ハンサム本田コリア部長は「中型輸入車市場の規模自体が6000台にならない」として「結局、トヨタが現代自動車など国内完成車メーカーが掌握している中型市場に挑戦状を投げたと見なければならない」と分析した。本田アコードや日産アルティマなど中型輸入車市場での分捕り合戦ではなく、現代車のソナタやグレンジャー、起亜車のケイK5やK7との熾烈な競争を行うという話だ。


  カギは価格だ。現代証券は最近のカムリ米国販売価格を基準として関税引き下げ分と物流費などを反映した米国産カムリの国内販売価格を3175万ウォンと推定した。これは日本産カムリ価格(3450万ウォン)より300万ウォンほど安く、グレンジャーやK7との価格差が100~200万ウォンに過ぎない。


  トヨタが攻撃的価格政策を展開する可能性もある。実際、韓国トヨタは米国産シエナの販売価格を関税引き下げ分を反映した予想価格より300~400万ウォン安く策定した経緯がある。韓国トヨタ関係者は「本社と米国産カムリ価格水準を協議している」として「国内消費者が期待するに足る水準に定められるだろう」と話した。


  トヨタの他に他の完成車メーカーらも自由貿易協定の風に乗り韓国内市場攻略に手綱をつかんでいる。本田も来年下半期からアコードなど米国、アラバマ工場で生産される車両を持ってくる方案を検討中だ。米国フォードは最近国内法人の人材を大幅に増やし販売網を拡充する内需市場攻略に積極的な姿を見せている。

ノ・ソンヒ フォード・コリア理事は「米国本社次元で韓米自由貿易協定効果で一層成熟した国内市場の可能性に注目しながら国内マーケティングに力を加えている」として「今後、国内消費者らの車種選択の幅が次第に広がるだろう」と話した。


キム・ギョンナク記者 sp96@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/508917.html 訳J.S