原文入力:2011-04-28午後10:28:48(1292字)
イ・ヒョンソプ記者
←スティーブ・ジョブス
アイフォン位置追跡論難から1週間ぶりに病気療養中の米国アップル最高経営者(CEO)スティーブ・ジョブスが 「人々の誤解」と口を開いた。彼は「私たちは使用者の位置を追跡したことはなく、今後もそんなことはしない」とし「1年間の位置保存は一種のバグ(プログラムの欠陥)」と主張した。
ジョブスはアップルが報道資料を通じて論難に対する公式見解を発表した27日(現地時間)、インターネットメディアの<All Things Digital>との電話インタビューで「私たちが収集したのは匿名処理されたWI-FIと無線電話基地局の位置だけであり、これは使用者から100マイル(160km)以上も離れていたりもする」として「これを人々が自身の位置と誤解しただけ」と話した。また、彼は今回の論難が「私たちが使用者にきちんと教育できなかったため」に発生したと付け加えた。
アップルの返答が遅いという指摘については「問題を把握しこれを分かりやすく整理するのに時間がかかった」として「それでも返答を出すのに一週間もかからなかった」と抗弁した。彼は「他の企業等は私たちがすること(私生活保護装置)をしていない」として矢をグーグルなど競争業者に振り向けた。
アップルは問答形式で作られた報道資料でiPhoneに保存された内容は使用者の位置ではなく周辺のWI-FIや基地局の位置であり、交通関連情報サービスを提供するためにこれを匿名処理し収集していると明らかにした。なぜ1年も保存されるのかに対しては「バグであり、数週以内にアップグレードを通じて改善する計画」と答えた。位置サービスを消しても位置が保存される問題については「それもバグ」と明らかにした。
ジョブスとアップルのこういう返答に電子情報プライバシーセンター(EIPC)のマーク ローゼンバーグのように「アップルが正しい方向に行っている」という反応もあるが、相当数のマスコミは「説明が不充分で謝罪もしなかった」として批判的な反応だ。<フォーブス>はWI-FIや基地局の位置を保存すること自体が概略的な位置を追跡することと同じだとし「これはあたかも幼い時期に弟を蹴飛ばしておきながら‘お前を蹴ったのでなくお前の周辺の空気を蹴っただけ’と話すようなものだ」と皮肉った。<AP>通信は「なぜWI-FIなどに接続した時刻までデータに残したのかは説明されていない」として「(アップルの対応が)昨年iPhone4のアンテナ問題に火がついた時、一週間後にハードウェアには問題ないと明らかにした事件を想起させる」と伝えた。アップルはその2週後に無料でアンテナ問題を減らせるケースを顧客に発送し始めた。イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr