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日本部品 調達支障 現実化…国内自動車 止まるか

原文入力:2011-03-18午後08:07:08(1520字)
ルノー三星、在庫量少なく特別勤務・残業 一時中止
韓国GMも減産を検討…現代・起亜車も緊張
三星電子は納期遅延・取引先転換 損失予想

キム・ギョンナク記者

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三星電子は日本から持ってくる原材料や部品などは2~3ヶ月分の在庫を確保しているか、すでに取引先を中国や国内企業に回しているだけにまだ直接的な衝撃はないと説明している。だが、実状は必ずしもそうではない。三星電子のある役員は「三星に入ってくる側(原材料や部品)はまだ良いが、より大きな問題は三星から出て行く側」と明らかにした。半導体やLCD等、三星電子が生産した部品を米国のアップルのようなセット業者に納品する過程で、納期遅延などにともなう紛争が憂慮されるということだ。三星電子関係者は「納期遅延の責任は実際は日本にあるが、日本に納期遅延にともなう費用を請求することも難しい状況なので費用をそっくり(我々が)かぶらなければならない」と話した。日本産部品の調達支障により取引先を他の所に変えるにも費用が発生することは同じだ。三星電気のある役員は「取引先が変わることになれば納品処にいちいち報告しなければならず再審査を受けなければならない」とし「日本事態が長期化する場合、耐え難い費用が発生しかねない」と話した。

国内完成車業界でも日本大地震の余波が侮れない。ルノー三星自動車は19日から今月末まで週末特別勤務と平日2時間の残業を中断することにした。会社関係者は「3月末まで在庫物量が確保されており来週にも部品が横浜港を正常出発し韓国に到着する予定」としながらも、今回の生産縮小措置を「地震事態が長期化することに備える次元」と説明した。ルノー三星はトランスミッションとエンジン関連部品の一部を日本の日産に納品する部品企業等から持ってきている。部品全体の中で日本産は17%ほどだが、駆動・操向・制動など自動車の核心機能を左右する部品だ。

日本のアイシンとジャトコから旧型ラセッティとシボレースパーク(マティス)に付ける自動変速機を全量供給されている韓国GMも来週から平日残業と週末特別勤務を中断する方案を検討中だ。韓国GM関係者は「在庫物量は一ヶ月分が残っているが、今後 状況を見守った後に残業中断可否などを決める」と明らかにした。

現代・起亜自動車側も日本側取引企業等の設備復旧状況に緊張の手綱を緩めずにいる。現代・起亜車はエクースとベラクルーズなどに使用するシステム半導体などを日本から輸入している。現代・起亜車に自動車部品モジュールを供給する現代モービス側は「国産製品比重が95%以上で日本産部品はベアリング程度」と明らかにしたが、在庫物量は一ヶ月分程度しか残っていない。

専門家たちは日本の部品・素材会社らの設備正常化が遅れれば、実際に国内企業らの被害は予想よりはるかに大きくなると憂慮する。イ・ジピョンLG経済研究院首席研究委員は「韓-日両国の分業構造上、我が国は依然として中間材と完成品を生産するための各種核心部品と素材を日本に大きく依存している」として「特に日本から輸入する輸出商品製造用原材料が我が国の輸入全体にで占める比重はむしろ去る1995年の神戸大地震当時の3.7%から最近5年平均で4.4%に高まっている」と話した。 キム・ギョンナク、ファン・イェラン、イ・ジョンヨン記者 sp96@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/468754.html 訳J.S