本文に移動
全体  > 経済

貯蓄銀行 4行 さらに退出…‘バンクラン(取り付け騒ぎ)の悪夢’拡散するか

原文入力:2011-02-20午後09:24:30(1614字)
釜山2・中央釜山・全州貯蓄・宝海貯蓄‘6ヶ月間’
財務健全性より預金引き出し事態で資金尽きる
金融委‘8・8クラブ’改編… "BIS 10%以上へ"

チェ・ヘジョン記者

←追加営業停止された貯蓄銀行現況(※クリックすれば拡大)




門を閉める不良金融機関

貯蓄銀行4行がまた崩壊した。去る17日、釜山貯蓄銀行と大田貯蓄銀行に営業停止措置が下されて2日後だ。預金者の不安が預金引き出し事態(バンクラン)に広がり資金が底を突いたのだ。これで金融当局が営業停止の可能性を明らかにした10行中の6行が門を閉めた。政府は国際決済銀行(BIS)基準自己資本比率が5%を越える貯蓄銀行94ヶ所に対しては 「上半期中の追加営業停止対象はない」と繰り返し線を引いたが、預金引き出しが業界全般に広がるのではないかと神経を尖らせている。

■2日ぶりの大量営業停止
金融委員会は19日午前、臨時会議を開き釜山貯蓄銀行系列の釜山2・中央釜山・全州貯蓄銀行と宝海貯蓄銀行(全南、木浦)を不良金融機関に指定し、6ヶ月営業停止措置を下した。釜山貯蓄銀行系列の3行は親会社が営業停止され同伴不良判定を心配した預金者が集まり、結局 流動性不足事態に陥った。宝海貯蓄銀行はBIS比率5%未満の‘不良憂慮’銀行に指定された後、預金引出事態に直面した。金融当局は2日間にこれら4行から流出した預金が4500億ウォンに達すると集計した。

これら銀行の営業停止は政府が‘実名’を挙論した瞬間にすでに予想された結果だ。金融委は去る17日、釜山・大田貯蓄銀行の営業停止を決め、釜山系列3行とBIS比率5%未満の5ヶ銀行を公開的に明らかにした。不良の恐れがある所とそうではないところを区分し‘玉石’を分けるという意志だった。金融当局は貯蓄銀行4行に対する追加営業停止は財務健全性ではなく流動性不足に伴うもので、今後の投資家誘致などで十分な資金を確保できれば営業再開が可能だと説明した。

■金融当局、‘バンクラン’拡散に触覚
政府は貯蓄銀行の追加営業停止により市場の不確実性が大幅に解消されたと判断している。またBIS比率5%未満で‘問題リスト’に上がったウリ・セヌリ・イェス貯蓄銀行は適期是正措置対象ではなく流動性危機に直面しない限り営業停止の憂慮はないと説明した。ウリ貯蓄銀行とセヌリ貯蓄銀行は外国為替危機当時、不良貯蓄銀行を取得したところで2013年6月までに経営改善勧告・要求・命令など適期是正措置の猶予を受けた状態だ。特例基準を適用すればこれら銀行のBIS比率は各々5.2%と19.24%に達する。イェス貯蓄銀行は預金保険公社が100%持分を持っており売却手続きを進行中なので適期是正措置対象ではない。道民貯蓄銀行もやはり憂慮された預金引き出し事態は起きていないことが分かった。

しかし問題は‘バンクラン’だ。 財務健全性がいくら良好な貯蓄銀行も資金が底を突けばどうにもできない。クォン・ヒョクセ金融委副委員長は20日「かつての三和貯蓄銀行営業停止の時より預金引き出し額が全般的に減っており、一部大型貯蓄銀行にはむしろ預金が集まるなど安定した姿を得つつある」として預金引き出し自制を頼んだ。
一方、政府は貯蓄銀行の健全性を高めるため優良貯蓄銀行の判断基準だった‘8・8クラブ’(BIS比率8%以上、固定以下(延滞3ヶ月以下)不良与信 8%未満)を改編することにした。BIS比率勧告値を10%以上に高め、大株主などに対する与信規制も強化する方針だ。 チェ・ヘジョン記者 idun@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/464356.html 訳J.S