原文入力:2011-02-17午後08:01:55(1637字)
食堂ら "ひとまずは耐えるしか…"
価格引き上げの代わりに量を減らし
輸入産 販売量 大きく増えて
豚足・スンデも‘貴重品’扱い
キム・ウンヒョン記者
←豚三枚肉 500g小売価格 推移
口蹄疫の余波で精肉価格暴騰
京畿道、金浦市に住む会社員イ・スンギュ氏は、数日前に久しぶりに友人らとバラ肉専門店を訪ね驚いた。4人が頼んだ5人分の量があまりに少なかったためだ。量が減ったんじゃないかと尋ねたところ、従業員も否定せず素直に「豚肉がうんと騰がったじゃないですか」と答えた。1人分9000ウォンの価格は上げない代わりに量を減らしたのだ。メニューには1人分の量(g)表示が消えていた。
口蹄疫の余波で豚肉価格が暴騰し庶民の代表的な食べ物であるサムギョプサルが‘金ギョプサル’というニックネームを得ることになった。1年前に大型マートで100g当たり1400~1600ウォンだった価格も2000ウォン中盤へ倍近く上がり、外食の場合もビジネス街の食堂を中心に1人分8000~9000ウォンから1万1000~1万2000ウォンへ上がったところが増えた。ソウル、南大門近隣で海産物とサムギョプサルを共に扱う珍島屋は永く1人分9000ウォンだったサムギョプサルを1月初めに1万ウォンへ上げ、2月に入って再び1万2000ウォンに上げた。 馬場洞から買ってくる肉の値段が2倍ほど騰がったためだ。両親と共に食堂を営むパク・某氏は 「普通、食堂のサムギョプサルは1㎏当たりの卸売価格を1人分の適正価としている」とし「そのようにすれば1万7000ウォン程度になってしまうが、そこまで上げることもできず3000ウォン上げることになった」と話した。ソウル、乙支路3街で11年間にわたりサムギョプサル、豚カルビなどの豚肉を専門とする全州屋を営んできた主人キム・スンナム氏はサムギョプサルの価格値上げで悩んだあげく、先月末に寄せ鍋とキムチチゲだけ1000ウォンずつ上げた。キム氏は 「豚肉だけでなく野菜、調味料、湯麺、食用油など工産品の価格まで全て騰って売上は別に減らなかったのに営業利益は半分に下がった」と話した。
豚三枚肉だけでなく豚足やスンデなど、豚から出るすべての食べ物が貴重になり高くなった。ソウル、麻浦区に住むチェ・ウンギョン氏は、家の近所の屋台にスンデを買いに行き、肝と内臓を欲しいと言うと、主人が「肝を最後に見てから私も一ヶ月過ぎた」という答えた。価格も1人分 2500ウォンから3000ウォンに上がった。口蹄疫で家畜の移動が禁止された地域で屠殺された豚の肝、肺など付属物を廃棄処分したために流通物量が急減したためだ。口蹄疫ワクチン1次予防接種が終わると農林水産食品部が去る13日から牛・豚屠殺副産物流通を再開し内臓の需給は再び増えるだろうが、豚の血は今も流通制限に縛られており、当分はスンデが‘貴重品’扱いを受けるものと見られる。
庶民の食卓には輸入産豚三枚肉が上がっている。昨年まで大型マートで輸入産豚三枚肉は需要が殆どなく、一部店舗だけに入っていたし販売比重も国内産の10%水準に留まっていた。しかし豚肉価格が暴騰するや国内産割引セールを行っても、その割引価格の半分にもならない700~1000ウォン台(100g)のフランスやベルギー、チリ産冷凍豚三枚肉販売が大幅に増えている。イーマートは昨年に比べ輸入産三枚肉販売が3倍ほど増え、ホームプラスも昨年国内産と比較して9対1程度に販売比重が低かった輸入三枚肉販売量が今は半分程度を占めている。
キム・ウンヒョン記者 dmsgud@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/consumer/463976.html 訳J.S