原文入力:2011-02-14午後07:41:36(1426字)
←テラ
政治はオンラインゲームにとって興味深いコンテンツだ。ゲームの中で政治も変わってきた。草創期‘ウルティマ オンライン’でできたギルドがオンラインゲーム政治の源流だ。ギルドは利用者たちが集まり情報を共有したりアイテムを交換する目的から生じた共同体だ。
NCソフトのリネージュが出てから政治活動が本格化した。リネージュは‘ギルド’を政治指向の強い‘血盟’に変え、競争を煽る‘攻城戦’を導入した。 攻城戦で勝利し城を占領した血盟は絶対権力を行使できる。リネージュは絶対君主時代と似ている。力のある者が政権を創り出し維持できた。戦争をしようとするには武器を買うために莫大なゲームマネーが必要だったし、これは一般利用者の税金負担となった。税金を徴収し莫大なゲーマーをかき集めるかと思えば、反対者を困らせる横暴も日常的に行った。強い者が弱い者を絞り取る構造だった結果、紛争も多かった。運営者らはゲーム内の紛争に介入しないことが原則だ。力の論理に従ったリネージュの政治は興行に役立った。
しかし度重なる紛争と弾圧に利用者たちは疲労感を感じた。オンラインゲームで民主主義が初めて導入されたゲームは‘君主オンライン’だ。 君主オンラインは選挙を導入しゲーム内最高権力者を投票で選んだ。選挙はオンラインゲーム政治に変化を与えた。力だけでなく利用者の同意を得てこそ君主になれる。候補たちは投票者の心をつかむために多様な公約を提示しなければならない。‘アイオン’は更に進んで政党と福祉制度を前面に押し出した。ゲームを始めれば種族を選択できるが、種族は目的を同じくする利用者が集まった政党概念だ。種族の中では‘レギオン’という利益団体が活動する。レギオンは協力と牽制を通じ種族の利益を導く。普段は牽制しても、他の種族と戦争が起きれば共に戦わなければならない。戦争で勝利したレギオンは成果を分けなければならない。強者と弱者が利益を分けあえるという点でオンラインゲーム福祉制度が導入されたわけだ。アイオンはリネージュより利用者間の紛争が少ない。
最近サービスを開始し人気を呼んでいる‘テラ’(写真)には責任政治制度が導入された。テラでは投票を通じて領主を選出することができる。投票で最高権力者である執政官を選出し、彼らが政策を決める。選出されたリーダーは政治ポイントを獲得するが、このポイントで国を治めなければならない。金持ちにさらに多くの税金を払わせる累進税も導入した。国民生活を潤沢にすることがリーダーの任務だ。領主が政治を誤れば都市が疲弊され、利用者には指導者を交替できる権利がある。任期の間、リーダーの責任を立派に遂行すれば尊敬を得る。利用者間の論争も熱い。利権を持った巨大ギルドは「ゲームに過ぎないのに、力のある人が他人を配慮する政治をしなければならないのか」とし不満だ。一般利用者は 「特定勢力が力で権力を握り弱者の上に君臨するならば、過去のゲームの覇権政治が再現されかねない」と主張する。テラの政治実験はオンラインゲーム政治コンテンツに再度の変化をもたらしている。
イ・トクキュ<ベータニュース>(betanews.net)記者