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動物病院も「SSM論争」

mailto:hwany@hani.co.kr

原文入力:2011-02-09午後07:51:24(1157字)

大韓製粉 超豪華病院 開業で
ソウル市獣医師協会 公開批判

キム・ソンファン記者

小麦粉生産業者が動物病院を出した理由は?

9日ソウル清潭洞の旧エムネットビルディングに、動物病院とホテル、美容室愛犬用品店、カフェなど伴侶動物関連の売り場を一つにまとめた「イリオン」1号店が開店した。建物1~2階に合計212平方メートル規模で構えたイリオンは、1階には伴侶犬を代わりに世話する専用ホテルと、三星エバーランド出身の専門トレーナーが遊びと散歩をする幼稚園、主人と伴侶動物が一緒に過ごせるカフェ、スパサービスが可能な美容室、そして伴侶動物用品売り場が入っている。2階には、デジタルX線・コンピュータ断層撮影(CT)など専門設備で、内科・神経外科・歯科・リハビリ医学科など、大学動物病院水準の医療サービスを提供する動物病院と猫専用ホテル・クリニックがある。国内に初めてお目見えするこれらの売り場は、国内有名製粉業者の大韓製粉が100%(約15億ウォン)出資して設立した別法人 ディービーエス(株)(DBS)が運営する。

このように大韓製粉が主力事業の製粉とは距離の遠い伴侶動物事業に参入したのは、「消費者との接点拡大」という目的が大きい。企業間取引(B2B)が大部分である製粉業体として高齢化・核家族化時代に備え、成長潜在力がある企業対消費者取引(B2C)を土台とする新事業が必要だったとのことだ。このような点で会社側は、過去3年間、毎年10%近く成長して昨年には約1兆ウォン規模にまで大きくなった伴侶動物市場を魅力的と見た。イリオンでは美容・診療など伴侶動物の月平均管理費用が既存動物病院などと比べ約20%以上高いが、他とは差別化された「プレミアム級」サービスを享受することができるというのがティービーエスの説明だ。

しかしイリオンの登場に対して、先月、ソウル市獣医師協会が公開批判を行うなど、資本力を前面に出して中小動物病院を押し出すいわゆる「動物病院版企業型スーパー(SSM)」になるという憂慮も出ている。これに対してパク・ソヨン ディービーエス代表理事は「資格証明をもつ獣医師が必要な動物病院運営は、資本力を前面に出せば可能な企業型スーパー(SSM)論議とは違うと考える」として「イリオンは小型動物病院のように「一次病院」を標榜せず、町内病院で治せない動物を治療する役割を果たすだろう」と話した。ディービーエスは近いうちにソウルや首都圏に2号店を出す予定だ。

キム・ソンファン記者

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/462605.html 訳M.S