原文入力:2011-01-24午前08:17:34(1608字)
4年間 売上・投資の増加に比べ‘雇用 ちびりちびり’
昨年9月基準 純雇用 1万3千人 下回る
キム・ギョンナク記者
主要大企業らが最近、熱い新規投資と採用拡大計画を打ち出している。毎年、年初には政府の雇用拡大要求に対する大企業の返答が華麗だ。李明博大統領が24日、財界総帥たちと会う席でもこういう様相が繰り返されるものと見られる。しかし、三星、現代・起亜車、LG,SK等、4大財閥の主力系列会社らが示した最近4年間の成績表を見れば、概して‘言葉の羅列’という印象を与える。
23日、金融監督院電子公示システムを通じて確認した三星電子、現代自動車、LG電子、SKTなど4大企業の昨年9月末現在の雇用規模は18万7514人だ。李明博政府スタート直前の2007年末(17万5673人)に比べて6.7%(1万1841人)増えた水準だ。こういう増加は三星電子とLG電子が昨年のスマートフォン熱風で研究人材を大挙拡充した影響が大きかった。両社の昨年雇用純増加分は各々9451人と2712人だ。反面、現代自動車は数百人の増加にとどまり、SKTはむしろ減少した。
LG電子を除く残り3ヶ企業は全て雇用増加率が売上額成長率に大きく及ばなかった。三星電子は4年間の売上額が50%以上増えたが雇用増加率は9.9%に留まった。現代自動車も同じ期間に売上額は20%近く増加したが雇用はせいぜい1.3%しか増えず、SKTは雇用は減り売上額だけが10%以上成長した。財閥企業らが‘雇用なき成長’を主導したという傍証だ。経営悪化で昨年売上額が大幅に減ったためにLG電子は雇用増加率(9.4%)が売上額 増加率(3.9%)を上回った。
投資と雇用の連結の輪はより一層曖昧になった。三星電子は去る2007年の18兆4000億ウォンを始め、2008年21兆2000億ウォン、2009年15兆8000億ウォン、昨年には28兆ウォン(暫定分)等、4年間で計83兆ウォン以上を投資した。だが、こういう大規模投資で直接誘発された雇用規模は1万人にもならない。2007~2009年の間にはむしろ雇用が921人減った。LG電子も同じ期間に年平均2兆ウォン以上の投資を断行したが、昨年を除く雇用増加規模は年平均30人にもならない。
これは全体投資に占める研究開発投資の比重が増え、生産費節減のため‘働き手減らし’中心の投資だったためと見える。大企業の投資が雇用創出につながるよりは、むしろ雇用縮小を通じた人件費節減につながったわけだ。例えば三星電子はTV生産ラインに対する工程改善投資を行ったが、かって多くの人が並び立って製品を作るコンベヤーベルト構造をしていた労働者たちが多くの工程を引き受ける‘セル構造’に切り替え、人件費節減の恩恵をきっちり受けている。三星電子で投資比重が最も大きい半導体ラインもやはり最近稼動したS-ラインの場合、部品と材料運搬などの工程が機械により自動化されている。
雇用構造で眼につくもう一つの特徴は微々たる勤続年数の変化だ。2007年末現在、4大企業の職員平均勤続年数は9.8年から2010年9月末10.8年で、かろうじて1年長くなった。4大企業が毎年新規採用を欠かさなかったという点を考慮しても、勤続年数の増加速度が非常にのろいわけだ。ある大企業人事担当者は「新規採用を増やすという意味は、それだけ既存職員に対する構造調整を強化するという意と見れば良い」と話した。大企業の新規採用増加が総雇用増加につながらない背景を読めるような指摘だ。
キム・ギョンナク記者 sp96@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/460138.html 訳J.S