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ヨーロッパでも "FTA, 米国水準 自動車再協議" の声

原文入力:2011-01-23午後07:40:03(1480字)
ヨーロッパ議会スペイン代表、執行委に公開質疑書
"米国が得た譲歩、韓-EU協定にも反映すべき"

チョン・ウンジュ記者

←韓-米、韓-EU FTA 同等待遇 主張内容

ヨーロッパ議会の一部議員らが韓-米自由貿易協定(FTA)再協議で韓国政府が米国に自動車分野で大幅譲歩したとし、ヨーロッパ連合(EU)側も同等待遇(パリティ)を要求することを主張して出た。一方的譲歩に終わった韓-米FTA再協議を見守ったヨーロッパ連合が我が国に不利な側に再協議を要求してくるという憂慮が現実化するか注目される。

スペイン代表のパブロ サルバ議員は去る13日、ヨーロッパ連合執行委員会に送った公開書面質問書で「昨年12月3日に妥結した韓-米自由貿易協定の再協議で韓国が米国自動車業界に多くのものを譲歩したが、一部はヨーロッパ自動車業界に比べ米国が利益を得る重大な変化と見える」として「韓-米再協議で米国が得た譲歩が、韓-ヨーロッパ連合自由貿易協定にも反映されるようヨーロッパ連合執行委が出ることを願う」と明らかにしたことが23日確認された。 サルバ議員は昨年3月、ヨーロッパ連合執行委が提出したセーフガード法案を54ヶ所やり直し韓-ヨーロッパ連合協定文と正面から衝突する‘超強力’セーフガード(緊急輸入制限措置)法案を出し、同年6月該当常任委の国際貿易委員会で圧倒的な票差(賛成27人、反対0人)で通過させた。セーフガード法案の用意は韓-ヨーロッパ連合協定批准のためにヨーロッパ連合が踏んでいる履行手続きだ。

サルバ議員が指摘した重大な譲歩案は四種類だ。まず米国の安全基準さえ通過すれば韓国基準に従う必要がないとした米国自動車業者の条件を、年間販売台数6500台から2万5000台に4倍も増やしたことに注目した。韓国に輸入される米国産自動車を全て合わせても1万台を越えない状況である、韓-米協定が発効されれば米国自動車業者は数年間にわたり韓国安全基準を避けられるようになった。反面、ヨーロッパ自動車業者は韓-ヨーロッパ連合協定が発効されても韓国安全基準42ヶの中で同等性が認められる32ヶを除いた10ヶ項目を遵守するようになっている。

韓-米再協議で導入した自動車特別セーフガードと関連してサルバ議員は「韓国産自動車輸入量が急増すれば、米国側はセーフガードを4年間発動できる反面、ヨーロッパ連合側は当初2年間発動し再び2年延長するためには韓国との補償に合意しなければならない」と指摘した。この他にも彼は韓国は自動車関連で主要規定を導入したり改正する際に米国側に12ヶ月間の猶予期間を与え、米国の韓国産貨物自動車関税撤廃期間が10年である反面、ヨーロッパは3~5年であり不公平だと主張した。

ヨーロッパ連合執行委はヨーロッパ議会が来月14~17日の本会議で韓-ヨーロッパ連合自由貿易協定セーフガード法案を最終表決する前までにサルバ議員に書面答弁書を提出する予定だ。これと関連して外交通商部関係者は「(韓-米FTA再協議内容に対する)事実関係を誤って把握して質問した部分があり、ヨーロッパ連合執行委がこれを考慮し適切に答えると理解している」と話した。

チョン・ウンジュ記者 ejung@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/460142.html 訳J.S