本文に移動
全体  > 経済

カード負債 急増傾向…家計負債‘雷管’へ

原文入力:2010-10-18午後07:55:03(2051字)
カード発給 1年間に26% 増え、
不法募集人もまた過熱
住宅価格下落・金利上昇すれば
家計債務償還に‘直撃弾’

チェ・ヘジョン記者

←新規カード発給件数

クレジットカード部門が尋常でない。2003年カード大乱の余波で停滞したカード会社らの攻撃的営業形態が復活し、じわじわと‘図体’が大きくなっている。先ず眼につくのはカード発給件数と現金貸出の急増傾向だ。特に信用3~4等級の中位等級を中心にカード発給と貸出が増え、クレジットカード問題が家計負債の新たな‘雷管’になりかねないという憂慮が出ている。

■カードローンなど現金貸出急増
信販市場で‘限界’に直面したカード会社らは最近、先を争って現金貸出比重を増やす傾向だ。その中心にカードローンがある。18日、金融監督院の資料によれば、去る8月末現在のカードローン残額は14兆584億ウォンで、現金サービス残額(12兆4854億ウォン)より1兆5000億ウォン以上多いと集計された。すでに去る1分期にカードローン(12兆1294億ウォン)が現金サービス(12兆193億ウォン)残額を追い抜いた後、高空行進を継続しているということだ。取り扱い額も急増傾向だ。今年に入り8月までのカードローン新規取り扱い額は15兆8000億ウォンで昨年同期(11兆1000億ウォン)より42%増えた。同期間の現金サービス新規取り扱い額は53兆8000億ウォンで反対に2.3%減った。加盟店手数料引き下げ圧迫など信販市場の営業環境が窮屈になる中で、カード会社らが相対的に収益率の高い現金貸し出し側に視線を転じているわけだ。特に現金貸し出しの中でも未使用限度に対し貸し倒れ引当金を積まなければならない現金サービスの代わりに、特別な規制がなく償還期間が長く相対的に資金運用に便利なカードローン比重を増やす傾向だ。

カード会社らの競争が熾烈になりながら、カード新規発給件数も増加している。韓国信用評価の資料によれば、今年2分期の新規カード発給件数は300万3530件で昨年同期(237万509件)より26%増えた。カード発給が増えるということは現金サービスやカードローンなど現金貸出に対する接近性が高まるということを意味する。借金を簡単にすることができるだけに、償還能力に対する憂慮も共に出てくる。クレジットカード不法募集人もまた強引に過熱している。国会政務委員会所属キム・ジョン未来希望連帯議員は去る12日、金融監督院国政監査で野球場などで高価景品を掲げた不法カード募集人が大手を振って歩いているとし、これに対する監督を要求した。

■カード負債、家計負債の雷管なるか
カード会社らは延滞率が継続して低くなっているという点を挙げ、問題になることはないという態度だ。ある信用カード会社関係者は「2003年カード大乱時はカード会社らが情報共有をしなかったが、今は連係網を通じて不良債権発生有無を細心に観察している」と強調した。実際にカードローン延滞率は2008年末5.06%、2009年末2.82%から今年3月末2.64%、6月末2.37%と着実に下降線を示している。しかし金利上昇や不動産価格下落などで家計の債務償還能力が弱くなる場合、カード会社が一番最初に直撃弾を受ける可能性が高い。信用貸し出し中心に運用されているために担保のある銀行らとは異なり基盤が脆弱なためだ。特に信用3~4等級の中位等級を中心にカード関連信用活動が増加しており、カード負債が家計負債の負担を加重させかねないという憂慮が出ている。韓国信用評価の分析によれば、貸出関連信用照会は6等級以下の低信用者などの需要が増えた反面、カード関連信用活動は4等級以上で目立った。

カード・キャピタルを含む第2金融圏の貸出もやはり中位等級を中心に拡張されている。2009年8月に12.17%だった中位等級の第2金融圏利用比重は去る6月末現在13.91%に増えた。韓国信用情報側は「全般的に信用活動が増加しながら、一部過多債務者中心の債務増加が今後のリスク管理に負担として作用するだろう」と指摘した。金融当局はひとまずカード会社らの過当競争にブレーキをかけ、リスク管理強化を要求している。最近カード会社役員らを呼び、カード発給と貸出限度を保守的に審査することを注文することもした。金融監督院関係者は「カードローンが申請から貸出まで事実上、現金サービスのように簡単に行われているという指摘があり、これに対する管理を要求している」として「無分別なカードローン競争が激化すれば貸し倒れ引当金積み立て率を上方修正することもありうる」と警告した。 チェ・ヘジョン記者 idun@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/444365.html 訳J.S