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価格低めた‘日本ハイブリッド車’国内に駆けてくる

原文入力:2010-09-16午後09:50:07(1940字)
ホンダ インサイト 10月発売
3000万ウォン以下 価格設定
トヨタ プリウスより安く
公認燃費‘30km/l’達成
親環境車 関心 集めるか注目

ファン・イェラン記者

←日本国内ハイブリッド車両販売推移(※クリックすればさらに大きく見ることができます)

 "韓国でハイブリッド車の大衆化を先導する。" 日本のホンダ自動車が来月19日‘インサイト ハイブリッド’国内発売計画を明らかにし、こういう抱負を語った。チョン・ウヨン、本田コリア社長は去る13日、日本、東京のホンダ本社で開かれた記者懇談会で「消費者がハイブリッド車購買を迷う理由は価格がとても高いためだった」として「インサイト ハイブリッドを3000万ウォン以下の価格で国内市場に出すだろう」と話した。これは国内で販売されているトヨタのハイブリッド車‘プリウス’(3790万ウォン)よりはるかに低い価格だ。ホンダコリアは最終価格を為替レート状況によって調整する方針だ。インサイトは排気量1.3リットル級で、日本基準公認燃費が30km/lだ。ホンダコリアはインサイトを始めに世界初のスポーツ ハイブリッドカー‘CR-Z’、来月初め日本で発売される小型ハイブリッド自動車‘フィット’(Fit)等、ハイブリッド フルラインアップを韓国市場でも構築する計画だ。

←本田‘インサイト’

これで昨年、日本列島を熱したいわゆる‘P(プリウス)-I(インサイト)戦争’が韓国に舞台を移し再燃することになった。日本では昨年2月、インサイト発売を契機に5月にはプリウスまで登場して‘ハイブリッド車の大衆化’時代が始まった。インサイトは189万円(約2640万ウォン),プリウスは205万円(約2870万ウォン)という破格的な価格で日本にハイブリッド車風を吹かせた。英語で‘雑種’(hybrid)という意のハイブリッド車は、内燃機関エンジンと電気モーターを一緒に使う駆動方式を適用し燃費が良く大気汚染物質排出量も大きく減らし現在の技術で作れる親環境車の代表走者に選ばれる。

日本では親環境車を育てようとする政府の政策的支援がハイブリッド車熱風に火を点けた。日本政府は昨年からハイブリッド車を買う場合、取得税と重量税(自動車税)免税に加え、補助金まであたえる政策を施行中だ。これに力づけられ昨年、日本の自動車新規登録10台中1台がハイブリッド自動車であるほど、需要が大きく膨らんだ。日本の<日刊自動車新聞>によれば、昨年ハイブリッド車の日本国内登録台数は前年の3倍を越える35万台だった。本田が販売量5位から昨年2位に躍進できたのも、1年で累積販売台数10万台を達成したインサイトの力が大きかった。

←上から小型ハイブリッド車‘フィット’スポーツ ハイブリッド車‘CR-Z’

日本では完成車業者自ら親環境車の拡散に積極的に出ている。本田の販売法人ホンダカーズ(株)の岡高至東京蒲田支店長は「ホンダ本社ではエネルギー節約、エコドライブ キャンペーンのような目標を達成した支店を‘グリーンディーラー’に選定するなど親環境意識の拡散に努力している」と伝えた。ホンダはハイブリッド車、電気自動車、燃料電池自動車など親環境車の研究開発に売上の5%程度を投資している。トヨタも2015年までハイブリッド車生産台数を500万台以上に増やすと最近明らかにした経緯がある。

反面、国内のハイブリッド車市場は未だ足踏み段階だ。昨年、国内で売れたハイブリッド車は7300台に留まった。現代・起亜自動車が出したアバンテとフォルテ ハイブリッドは月間販売量が400~500台で、同モデル全体販売量の3%を下回っている。政府がハイブリッド自動車を買う場合、取得・登録税と債権買い入れ負担を減らしているが、それでも価格が同級ガソリン モデルより約400万ウォン高いうえに、親環境車に対する消費者の関心も高くないためだ。政府と完成車業者がハイブリッドよりは次段階の親環境車種である電気自動車に研究開発力量を集中したためでもある。

果たして日本で吹いた‘ハイブリッド風’は韓国でも通じるだろうか? 川鍋智彦ホンダ技術研究所代表は「電気自動車とハイブリッド車の内、どちらが大勢を占めるかは予断できないが、2050年まではエンジン車両が半分は占めるだろう」と話した。

東京/ファン・イェラン記者 yrcomm@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/440170.html 訳J.S