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韓国 空の道‘外国 低価格航空’激戦場に

原文入力:2010-08-03午前08:24:06(2100字)
エアーアジア‘韓-マレー’就航
オリエントタイ等も進出 待機
国内会社、就航地増やし‘応戦’

ファン・イェラン記者

←低価格航空会社の市場占有率(※クリックすればさらに大きく見ることができます)

来年1月からは仁川~クアラルンプール~ロンドン片道航空券(税込み)が僅か35万ウォン?
お得な自由旅行族やトランク族ならば思わず目が輝いてしまう知らせだ。ライオンエアー、イージージェットなどの有名低価格航空会社が網の目のように空の道を結ぶヨーロッパのように、大韓民国上空にも国外低価格航空会社が続々と入ってくる日が遠くないためだ。ただし一早く前売りに立ち向かう‘勤勉な鳥(アーリーバード)’であってこそ、価格の安い航空券を得ることができる。

■エアーアジア、韓国の空に挑戦
2日、アジア最大の低価格航空会社 エアーアジアはソウル市内のあるホテルで記者会見を行い、来る11月から仁川~クアラルンプール(マレーシア)路線 週7回就航を公式発表した。特に来る4~8日に前売り顧客には片道6万ウォン(税金含む)という破格的な価格で航空券を販売する。(ホームページ www.airasia.com/kr/ko参考)往復航空券の平均価格は大韓航空の料金の半分をも下回る30万ウォン内外で決定されるものと見られる。国内低価格航空会社らとは異なり、機内食や飲み物、映画観覧、手荷物チェックインサービスなど全て別途料金を付ける形で徹底して‘ぜい肉’を落としたことが特徴だ。

マレーシアに本社を置くエアーアジアは世界132路線に就航し、昨年乗客2400万人を獲得した代表的な低価格航空会社だ。有名な航空コンサルタントグループであるスカイトゥレクスが2年連続‘世界最高低価格航空会社’に選定した程、旅行者には人気がある。去る2002年の設立当時、2機に過ぎなかった保有航空機は現在97機に増え、2007年からはオーストラリア、中国、インド、英国など長距離路線にも就航中だ。プーケット、バリ、コタキナバルなどアジア有名休養地での乗り換えが自由という点も相当な魅力だ。

特にエアーアジアは11番目の就航地として日本に先立ち韓国を選択した。この日、韓服を着て記者会見場に現れたアズラン オスマン-ラニ エアーアジア エクス代表理事は 「永らく韓国就航を待ち望んできたが、ツイッター、フェイスブック自主アンケート調査でもソウルが就航希望地の1位だった」と話した。

■激戦場に変わってしまった韓国路線
実際に韓国路線によだれを垂らす外国航空会社は少なくない。タイの低価格航空会社であるオリエントタイ航空は2~3年前に中断した仁川~バンコク路線の運航を再開するため最近、国土海洋部から運航許可を受けた。アジア地域の代表的な低価格航空会社であるシンガポール タイガー航空は何年か前に漢城航空と合作会社を設立し国内進出を試みることもした。低価格航空会社ではないが、来る11月にはアラブ首長国連邦第2国営航空会社のエティハドゥ航空が仁川~アブダビ路線に新規就航するのをはじめ、下半期から外国航空会社5ヶ所が続々と就航待機中だ。現在、韓国に就航する外国航空会社は60ヶ所余りに達する。イ・チャム韓国観光公社社長は 「毎年外国へ旅行する韓国人は3~4人に1人」としながら「人口の大部分が外国旅行に出発するドイツなどに比べれば潜在需要がそれだけ大きいという意味」と話した。

■国内低価格航空会社との一番勝負に備え
国外航空会社の挑戦が強まる中で、国内低価格航空会社との空の道対決も一層激しくなる展望だ。国内の低価格航空会社は最近国際線就航地を競争的に広げながら下半期に大々的な職員採用に出た状況だ。ジンエアーは下半期にフィリピン,マカオ,上海、済州航空はフィリピン,香港就航を控えている。エアー釜山も釜山~フィリピン、釜山~香港路線に新規就航する。ある低価格航空会社関係者は「国外低価格航空会社と路線が重複せず直ちに大きい脅威となりはしない」としつつも 「国外低価格航空を利用し、低価格航空会社に対する消費者の認識や態度が大きく変わるだろう」と話した。

ただし低価格航空会社が韓国市場で乗り越えなければならない壁も高い。低価格航空はインターネット前売りを通じて運賃を安くするが、国内旅行者たちは今のところはインターネットを通じて直接航空券を事前購入するよりは、旅行会社などに依存する伝統的なパターンを示しているためだ。何時間も運航が遅れたり延着することが少なくないことも問題だ。

もちろん低価格航空会社の市場占有率が40%台まで急成長した米国やヨーロッパの経験に照らしてみれば、国内低価格航空市場の成長の可能性は大きいと言える。
ファン・イェラン記者 yrcomm@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/433160.html 訳J.S