原文入力:2010-07-30午後09:49:10(1243字)
電気・都市ガスなど続々…物価上昇‘圧迫’
‘原料費 連動’都市ガス 追加引上げの可能性も
←政府の公共料金調整方向
来月から電気料金が平均3.5%引き上げられ、9月からは都市ガス料金も平均4.9%上がる。このように政府がこの間 先延ばししてきた公共料金引上げを一度に断行することにより、下半期の物価上昇圧力が大きくなるものと憂慮される。
政府は30日、こういう内容を骨格とした‘2010年度公共料金調整方向’を確定した。公共料金の中で引き上げが決定された項目は、電気料金と都市ガス料金、市外・高速バス運賃など3種類だ。道路通行料と鉄道運賃、国際航空料金(認可制路線),広域上水道料金、郵便料金などは今年は引き上げないことにした。
まず政府は韓国電力公社と韓国ガス公社等、エネルギー公企業らの累積した赤字および原料費未収金を解消するために電気およびガス料金の引上げを決めた。電気料金の場合、住宅用は2.0%、産業用は5.8%ずつ来月から上げることにした。
9月から適用される都市ガス料金の引上げ幅は住宅用が5.9%、産業用は3.9%だ。合わせて都市ガス料金は2008年以後 留保してきた‘原料費連動制’を再び復活することにして、ガス輸入単価が上がれば追加引き上げがありえる。政府は今回のエネルギー料金引上げにより、一般家庭(4人世帯)の場合、電気は月に590ウォン、ガスは2800ウォン程 負担が増えると推定した。これと共に政府は来月中に市外バスは平均4.3%、高速バスは平均5.3%ずつ運賃を上げることにした。
代わりに政府は電気・ガス料金引上げのために貧困層に追加負担がでないよう既存割引率を調整することにした。基礎生活受給者と社会福祉施設の住宅用電気料金割引率は既存20%から21.6%に上げ、ガス料金も基礎生活受給者などに対する割引率を従来の11%から16%に引き上げる。次上位階層世帯には電気(住宅用基準2.0%)とガス料金(5.6%)割引率が新たに適用される。
今回上がる公共料金は、概して消費者物価に占める比重が大きいものなどだ。例えば凍結する道路通行料や鉄道運賃は物価加重値が各々0.14%と0.17%にとどまる、電気料金と都市ガス料金は各々1.9%と1.61%で影響が大きい。加重値の大きい料金が上がれば物価に及ぼす影響もそれだけ大きくならざるをえない。
ユン・ジョンウォン企画財政部経済政策局長は「今回の公共料金引上げ措置が下半期物価上昇率に及ぼす影響は0.2~0.3%程度」として「今年の年間物価上昇率展望値(2.9%)は変わらない」と話した。
ファン・ボヨン、イ・ヒョンソプ記者 whynot@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/432877.html 訳J.S