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韓国にはドルがあふれているのにウォンのレートが下がる理由は?韓銀ブログによると…

登録:2026-01-20 08:24 修正:2026-01-20 09:50
韓銀国際局長、「豊かさの中の貧困」と分析 
ドルを貸す外貨資金市場ではドルがあふれ 
ドル売買する現物為替市場ではドル不足 
/聯合ニュース

 外国為替市場での需給不均衡が続く中、韓国銀行が「豊かさの中の貧困」現象が起きているとの診断を示した。ドルを貸す外貨資金市場にはドルがあふれているが、ドルを売買する現物為替市場では逆にドルが不足するという現象が起きているというのだ。

 韓国銀行のユン・ギョンス国際局長は19日、韓国銀行のブログへの「外貨資金市場にはドルが多いのになぜウォン価値は下がるのか」と題する投稿で、「外国為替市場にはドルが豊富なのにウォン安になるという、多少矛盾した現象が見られる」として、その背景と理由を分析した。

 外貨資金市場は、銀行などの金融機関がドルを貸したり利子をやり取りしたりする市場だ。主にウォンを担保にドルを借り、一定期間が過ぎてからドルを返して再びウォンを受け取る通貨スワップが主な取引だ。

 現在、韓国でウォンを借りる際の金利は年2.4%(3カ月物の場合)ほどで、米国からドルを借りる際の金利(年3.6%)より低い。ウォンを担保にドルを借りるためには、少なくともこの金利差(年1.2%)以上の利子を払わなければならない。一般的に米国は基軸通貨国であるため、金利差以上のプレミアム(加算金利)が付く。

 ドルに付く加算金利のレベルは需要と供給によって変化する。ドル供給が多ければ低くなり、借入れ需要が多ければ高くなるのだ。加算金利は今月15日に0.004ポイント(3カ月物)まで低下。昨年6月末には0.041ポイントだったが、昨年末には0.022%に縮小し、最近は事実上ゼロ(0%)に近い水準にまで低下しているのだ。韓米の金利差以上の利子を払わなくても済むことから、ドルが借りやすくなっているわけだ。

 このように外貨資金市場へのドル供給が増え続けているのは、経常収支の黒字の流入が続いていること▽輸出企業のドル残高(未両替)が増えていること▽外国人投資家の国内債券への投資が増加(ドル為替ヘッジ)していることが理由だ。

 逆に現物為替市場では「ドル不足」で、ウォン安ドル高の流れが止まっていない。自動車に例えると、レンタカーは余っているのに売却を望んでいるオーナーはあまりおらず、レンタル費は下がり売買価格は上がるのと似ている。韓銀のイ・チャンヨン総裁は先週の記者説明会で、外国為替市場の需給について「ドルが上がることを期待して現物市場でドルを売らずに貸してばかりいるのが問題」だと吐露している。

 韓銀は、近年ウォン安ドル高が進んでいるのは、韓米の金利や成長率の差、国内金融資産の収益率の相対的な低さなどによるものと分析した。ただし、昨年第4四半期以降の為替レートの動きは、外貨の需給不均衡が大きく作用していると考えているのだ。

 問題は、ウォン安ドル高で韓国経済に対する悲観論が広がっていることだ。ユン局長は「今はドルを歴史的に最も安く借りられる状況にあるため、危機とはほど遠い」として、「ウォン安ドル高はすなわち経済ファンダメンタルズの悪化を意味するという期待が広がると、資本流出とウォン安ドル高をあおる自己実現的な悪循環が生じる恐れがある」と強調した。

キム・フェスン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1240521.html韓国語原文入力:2026-01-19 17:46
訳D.K

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