韓国政府は半導体産業の競争力を強固にすると同時に、防衛産業・バイオ・文化産業など新成長動力を集中的に育成し、産業構造の多角化を推進する。特定産業への偏りを解消し、国家戦略産業の全般的な潜在成長率を反騰させる狙いだ。
韓国の財政経済部(旧企画財政部)は9日に発表した「2026年経済成長戦略」で、半導体の製造とファブレス(設計専門)分野で世界2強に跳躍するため、大統領直属の「半導体産業競争力強化特別委員会」を構成し運営すると発表した。委員会は大統領を委員長に、2026年第1四半期までに半導体産業の競争力を強化する基本計画を樹立する予定だ。半導体分野に4兆2千億ウォン(約4500億円)規模の国民成長ファンドで支援し、特性化大学院を拡大するなど金融・人材・研究開発(R&D)の全分野にわたり全方位的な支援を継続する方針だ。
「半導体偏り」現象が強いだけに、新成長動力も発掘する計画だ。財経部のキム・ジェフン経済政策局長は「これまで半導体が韓国の経済成長を導いてきたが、半導体に偏った成長をしたため、限界もあった」とし、新成長動力育成の重要性を強調した。まず、防衛産業分野では世界4大国への跳躍を目標に、北大西洋条約機構(NATO)、欧州連合(EU)などの多国間機関との協力を拡大し、欧州調達市場への参入を支援する。軍の需要と連係した研究開発支援を通じて防衛産業のスタートアップの進入を促進し、先端防衛産業に携わる人材を養成するための人工知能(AI)教育と契約学科の指定も増やしていく。
バイオ産業の場合、医療製品の許認可審査期間を従来の400日前後から240日へと大幅に短縮し、バイオシミラーの臨床3相の免除基準を設けるなど、規制革新を推進する。メガプロジェクト樹立のための金融支援とともに、先端医療機器の開発のためのR&D投資を増やし、グローバルへの進出基盤を強化する計画だ。
ゲーム、フード、ビューティーなどKカルチャー産業も主要な成長動力として海外市場への輸出戦略を多角化する。インディーズゲームの企画と開発を支援し、ハラール認証の拡大などを通じてKフードの有望市場進出を支援する。特に、韓中経済長官会議などを契機に、韓国映画の中国封切りやゲーム版号(Version Number)発給の拡大を推進し、海外での知識財産権保護支援も強化する。
伝統的な主力産業である石油化学および鉄鋼産業については、低炭素・高付加価値構造への転換を通じて競争力を高める。石油化学は事業再編の際、税制支援を拡大し、AIを活用した工程の革新に総力を傾ける。鉄鋼産業も水素還元製鉄の実証R&Dを重点的に推進し、鉄鋼AX(人工知能転換)を強化して工程管理を高度化していく方針だ。