海外の主要投資銀行(IB)が韓国の今年の実質国内総生産(GDP)の成長率見通しを1年4カ月ぶりに上方修正した。
4日に確認した国際金融センターの情報によると、投資銀行8行が提示した今年の韓国の経済成長率見通しは、5月末平均の0.8%から6月末には0.9%へと0.1ポイント上がった。バークレーが1.0%から1.1%に、バンク・オブ・アメリカとメリルリンチが0.8%から1.0%に、UBSが1.0%から1.2%にそれぞれ見通しを調整した。ただ、ゴールドマンサックスは1.1%、野村證券は1.0%、HSBCは0.7%、シティグループは0.6%、JPモルガンは0.5%をそれぞれ維持した。
主要投資銀行の今年(2025年)の韓国の成長率見通しの平均値が上方修正されたのは、昨年2月(2.1→2.2%)以来1年4カ月ぶり。同期間には概ね下方修正されてきた。各投資銀行は、新政権発足による政策の安定性や積極的な拡張財政基調、米国と中国の貿易対立の緩和による輸出改善への期待などを反映し、経済見通しをやや前向きに変えた。第1・2次補正予算の執行にともなう景気浮揚効果も考慮した。
投資銀行のアジア主要国の今年の成長率見通し(6月末)を見ると、韓国をはじめ台湾(+0.2ポイント)、インド(+0.2ポイント)、香港(+0.1ポイント)、ベトナム(+0.1ポイント)などが上昇した。