この1年間で韓国証券市場でのサムスン電子の時価総額が150兆ウォン以上減った反面、SKハイニックスの時価総額は20兆ウォン余り増えたことが分かった。人工知能(AI)半導体市場に進出したかどうかによって悲喜が交錯したわけだ。
13日、企業分析が専門の「韓国CXO研究所」によると、韓国国内の上場銘柄(普通株基準・優先株を除く)2749個の時価総額合計は今月2日基準で2254兆ウォン(約241兆円)だった。1年前の昨年1月2日の2503兆ウォンに比べ、9.9%減少した規模だ。
銘柄全体の約70%である1904銘柄の時価総額が減少した。韓国総合株価指数(KOSPI)で時価総額1位のサムスン電子は、同期間に475兆2千億ウォンから318兆8千億ウォンへと、1年間で32.9%(156兆4千億ウォン、16兆7千億円)も急落した。ポスコホールディングス(20兆6千億ウォン減)、LGエナジーソリューション(19兆5千億ウォン減)、LG化学(17兆7千億ウォン減)、エコプロBM(17兆4千億ウォン減)、ポスコフューチャーエム(16兆6千億ウォン減)、サムスンSDI(15兆6千億ウォン減)なども、時価総額が10兆ウォン以上減った銘柄だ。
一方、同期間にSKハイニックスの時価総額は103兆7千億ウォンから124兆6千億ウォンへと20.2%(21兆ウォン、2兆2500億円)増え、銘柄全体の中で時価総額の増加幅が最も大きかった。続いて、HD現代重工業(14兆4千億ウォン増)、HD現代エレクトリック(11兆8千億ウォン増)、アルテオジェン(11兆2千億ウォン増)、KB金融(11兆2千億ウォン増)、サムスンバイオロジクス(10兆3千億ウォン増)、ハンファエアロスペース(10兆ウォン増)なども、時価総額が10兆ウォン以上増えた。対前年比の時価総額増加率は、電力インフラのテーマに上がったHD現代エレクトリックが408.1%で1位だった。アルテオジェンはバイオ医薬企業でコスダック時価総額1位の企業だ。
CXO研究所のオ・イルソン所長は「(韓国の)国内銘柄のうち、造船、海運、金融、製薬など一部の銘柄は時価総額が増えたが、二次電池(バッテリー)をはじめ建設、鉄鋼、化学などは冷気流が強く、業種間で温度差が大きかった」と述べた。