韓国のバッテリー3社の電気自動車(EV)用バッテリーの世界市場シェアが、今年1~7月は前年に比べ後退したことが分かった。世界のEVバッテリー市場の半分以上を占める中国のバッテリーメーカーがさらに規模を拡大し、韓国メーカーのシェアは後退した。
4日、市場調査会社「SNEリサーチ」は、今年1~7月のLGエナジーソリューション、サムスンSDI、SKオンからなる韓国バッテリー3社のEVバッテリー世界市場シェアは21.5%で、昨年同期(24.6%)に比べて3.1ポイント下落したと明らかにした。同期間に中国のバッテリーメーカーであるCATLのシェアは35.4%から37.6%へと2.2ポイント増え、比亜迪(BYD)は16%から16.1%へとシェアを伸ばした。両社を合わせると、昨年1~7月に51.4%だったシェアが今年は53.7%に増加した。
中国のバッテリーメーカーと韓国のバッテリーメーカー間で明暗が分かれたのは、主要な顧客企業である完成車メーカーの実績による結果だ。韓国のバッテリー3社の主要顧客企業は北米、欧州、韓国国内の完成車メーカーだ。これらのメーカーの内需市場である北米、欧州などでEVの需要停滞が続き、バッテリー使用量(販売量)を基準とする世界市場シェアも後退した。一方、中国のバッテリーメーカーは、世界最大のEV市場である中国のEV市場が北米や欧州に比べて大きく鈍化せず、堅調な売上を続けてきたおかげで、世界市場シェアを拡大することができた。
世界のEVバッテリー市場自体は成長を続けている。今年1~7月、全世界で登録されたEV(ハイブリッド、プラグインハイブリッドを含む)に搭載されたバッテリーの総使用量は434.4ギガワットで、前年同期比22.4%増加した。バッテリーの使用量はバッテリーが搭載された完成車の販売台数が増えれば共に増加する。
韓国のバッテリーメーカーの中では、サムスンSDIのEVバッテリー使用量が18.8ギガワット時で、前年同期に比べ3社の中で最も高い13.2%の成長率を示した。LGエナジーソリューションは5.2%(53.9ギガワット時)、SKオンは4.5%(20.5ギガワット時)成長した。