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現代自動車グループ、2030年までに電気自動車に2.4兆円投資

登録:2023-04-11 19:14 修正:2023-04-12 10:02
京畿道華城でEV専用工場起工式 
2030年に31車種、364万台の生産目標 
「世界3位のEVメーカーに跳躍」
尹錫悦大統領が11日、京畿道華城市の起亜オートランド華城で開かれたEV専用工場の起工式でパフォーマンスを終え、現代自動車グループのチョン・ウィソン会長と拍手している/聯合ニュース

 現代自動車グループが、2030年までの8年間に電気自動車(EV)分野に24兆ウォン(約2.4兆円)を投資する。韓国国内で初めて年間15万台以上を生産できるEV専用工場も京畿道華城(ファソン)に建設する。

 現代自動車グループは11日午後、京畿道華城市のオートランド華城で開いたEV専用工場起工式で、このようなEVに関する目標を明らかにした。2030年までに31種のEVモデルを発売し、全世界の工場で364万台を生産する計画だ。昨年発表した計画(323万台)より41万台増えた。現代自動車と起亜自動車の目標はそれぞれ185万台と179万台で、韓国国内の工場だけで151万台を生産する計画だ。これにより、世界3位のEVメーカーに跳躍するということだ。

 起工式には、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領とチョン・ウィソン会長、ソン・ホソン起亜社長と部品会社の役職員など約200人が参加した。尹大統領は「今、グローバル自動車産業は巨大なパラダイム転換を迎えている」とし「政府は企業がこうした革命的転換にいち早く適応できるよう、R&D(研究開発)、税制支援などの政策支援を惜しまない」と述べた。

 この日鋤入れしたEV専用工場は、現代自動車グループが1994年に現代峨山工場を起工して以来、29年ぶりに韓国国内に建設する完成車製造工場だ。EVの生産能力拡大に向け、既存の工場のEV専用ラインへの転換なども推進する。来年から起亜光明工場の生産ラインがEV専用ラインに順次転換され、現代自動車蔚山工場の走行試験場敷地にもEV専用工場を設ける予定だ。EV工場には国産AI型ロボットを設置するなど、設備の国産化率も99%水準に高める。また、韓国でのEV普及拡大に向け、2025年までに都心に超高速充電器3000基も構築する。

 現代自動車グループは、EV専用の次世代プラットフォームの確保にも拍車をかける。バッテリーとモーターを標準化することで製品開発速度と効率を高め、2025年に発売予定のEV乗用車の専用プラットフォームなど様々なプラットフォームを順次開発する予定だ。

 部品業界の競争力確保のための支援も強化すると明らかにした。現代自動車グループが1千億ウォン(約100億円)を拠出し、2次・3次協力会社の収益性維持と円滑な部品供給を支援するために「供給網安定化基金」を造成する。協力会社向けの融資信用保証プログラムも今年から施行する。イ・ハング自動車融合技術院長は「投資も重要だが、韓国国内の協力会社など現場でこれを実現する人材補充が行われていない」と述べた。

 現代自動車グループのEV展望が成功するかどうかは、中国市場の攻略にかかっている。中国は世界最大の自動車市場であると同時にEVの販売台数が急増しているが、中国のEVメーカーが独占しているからだ。昨年、中国国内のEV販売台数は655万8千台で、1年前より2倍近く増えた。中国のEVメーカーである比亜迪(BYD)と上海汽車が、それぞれ世界のEV市場シェア1位(17.3%)、3位(9%)であるためだ。2位のテスラも中国に工場を建て、市場を攻略している。現代自動車の今年の中国での販売目標は30万6千台だ。産業研究院のキム・ギョンユ先任研究委員は「中国は政府主導でEV産業が発達し、消費者が中国車を多く選択している。現代自動車ならではの高級化・現地化戦略が必要だ」と述べた。

チェ・ウリ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/1087445.html韓国語原文入力:2023-04-11 18:01
訳J.S

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