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全世界でエコシップの発注が急増…韓国が54%受注

登録:2023-01-06 03:02 修正:2023-01-06 06:23
産業部「船舶発注・受注の現況」
LNG推進の超大型コンテナ船=現代三湖重工業提供//ハンギョレ新聞社

 環境にやさしい船舶「エコシップ」の発注量が急増し、昨年は全世界の発注量の60%を上回ったことが分かった。環境にやさしい船舶とは、LNG、メタノール、LPG、電気などで推進する船舶のことをいう。

 産業通商資源部が5日に英国の造船・海運市況分析機関「クラークソンズ・リサーチ」の集計を引用して発表した2022年造船業統計によると、全世界のエコシップの発注量は2606万CGT(標準貨物船換算トン数)で、船舶発注量全体(4204CGT)の62%に達した。前年の32%(1716/5362CGT)に比べ、比率が2倍ほどに上昇した。

 産業部はエコシップの発注比率の急上昇について「国際海事機関(IMO)の環境規制強化の影響」だと解説した。

 韓国(造船5社)は昨年、エコシップの全発注量の50%をやや上回る1312CGTを受注し、世界1位となった。韓国の受注量の大半(92%)はLNG推進船。続いてメタノール推進船が5%、LPG推進船が3%。LNG推進船だけだと、韓国のシェアは54%に達する。

 大型LNG運搬船、大型コンテナ船、超大型タンカー(VCLL)などの高付加価値船舶部門では、韓国のシェアは58%(1198万CGT)。大型LNG運搬船分野では、全世界の発注量1452万CGTの70%に達する1012万CGTを韓国の造船企業が受注した。

 船舶市場全体では、韓国の受注量は1559万CGT(453億ドル)で、37%のシェアを占め、中国(49%)に次いで2位だった。韓国の受注シェアは2018年(38%)以降で最も高かった。前年のシェアは33%だった。韓国は2020年までは3年連続で受注1位だったが、2021年からその座を中国に明け渡している。中国が自国の発注量を増やしたことによる影響だ。

 昨年の全世界の発注量(4204万CGT)は、新型コロナウイルスの大流行で足踏みしていた需要が急増した前年に比べ22%減少。総発注量の減少にもかかわらず、ロシア-ウクライナ戦争によるLNG需要の増加で、LNG運搬船の発注量は前年から131%の増で、史上最大規模の1452万CGTに達した。

 産業部は「国内造船5社は平均すると3~4年分の仕事を確保している状態」だとし「造船産業の競争力確保のために、今年は1300億ウォン(約136億円)を造船分野の主要資機材の技術開発や人材育成などに投入する予定」だと述べた。

キム・ヨンベ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/marketing/1074521.html韓国語原文入力:2023-01-05 11:38
訳D.K

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