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韓国株式市場に外国人投資家が戻り半導体株が反騰するか

登録:2021-08-06 06:18 修正:2021-08-06 08:01
韓国総合株価指数(KOSPI)が4日ぶりに下落した。5日のKOSPIは前日より4.25ポイント(0.13%)下げた3276.13で取引を終えた。写真はこの日の取引を終えたソウル中区乙支路のハナ銀行本店のディーリングルームの様子/聯合ニュース

 外国人投資家の買いの傾向がコスダック(新興企業向け株式市場、KOSDAQ)市場に移り、半導体が主導する韓国総合株価指数(KOSPI)の上昇傾向はひとまず落ち着いた模様だ。6日(現地時間)の米国雇用統計の発表を控え、外国人投資家が傍観の傾向を示した影響だと考えられる。

 5日のKOSPI市場で外国人投資家は704億ウォン(約68億円)を買い越した。前日の9075億ウォン(約872億円)など2日間で1兆5700億ウォン(約1500億円)規模の買い越しに比べ規模が縮小した。特に外国人投資家は、2日間で1兆1000億ウォン(約1110億円)を超えて買い越したサムスン電子を、この日は800億ウォン(約77億円)近く売り越した。これを受け3日連続で上昇したサムスン電子とSKハイニックスの株価は、小幅の下落で取引を終えた。KOSPIも3日連続の上昇の勢いを続けることができないまま、0.13%(4.25)下落した3276.13で取引を終えた。一方、外国人投資家が2389億ウォン(約230億円)を買い越したコスダック市場は、1.11%(11.61)上昇した1059.64で取引を終えた。この日、外国人投資家は半導体大型株よりIT関連の中小企業株を主に買い入れた。

フィラデルフィア半導体指数の推移//ハンギョレ新聞社

 専門家らは、米国のフィラデルフィア半導体指数の上昇により、韓国国内の半導体株価の反騰を予想していた。4日(現地時間)も同指数はNVIDIA(2.3%)やマイクロン(1.4%)などの上昇により、6取引日連続で史上最高値を更新した。フィラデルフィア半導体指数は、米国の証券市場に上場した半導体銘柄のみで構成されている。

 専門家らは、今年1月以降は相対的に不振だったサムスン電子などの韓国国内の半導体株価が反騰する場合、KOSPIが最高値を更新する可能性があるとみている。KB証券のキム・ドンウォン研究員は「サムスン電子の非メモリー事業部門の業績が第3四半期から本格的に回復すると予想され、株価の反騰に焦点を当てる時」だと指摘した。新韓金融投資のチェ・ユジュン研究員は「半導体業界に対する外国人投資家の買いの傾向が追加で入ってくる可能性がある。KOSPIが3300台に再突破する場合、半導体以外の業種の上昇が広がるだろう」と予想した。

ハン・グァンドク先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/1006609.html韓国語原文入力:2021-08-06 02:49
訳M.S

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