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世界証券市場の上昇ラリー…ハイテク株が上昇

登録:2020-11-06 02:44 修正:2020-11-06 10:17
ホワイトハウスは民主党、上院は共和党 
「権力分有」構図に期待感
2020年11月4日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)のトレーダーたちが、米大統領選の最終結果を待っている/聯合ニュース

 米国、欧州、アジアなどの主要国の株式市場は、大接戦の様相を呈する米大統領選挙の結果に神経を尖らせながら、一斉に上昇ラリーを展開した。

 4日(現地時間)、ニューヨーク証券取引所は、ダウ平均株価が前日より1.34%、S&P 500が2.20%上昇して取引を終えた。ナスダック指数は3.85%の急騰を見せた。市場投資心理はホワイトハウスの勝者だけでなく、上下両院の勢力図の変化にも影響を受けた。共和党が上院の多数を維持することになり、民主党が掲げた膨張的財政浮揚策への期待が急速に後退し、買相場が萎縮した。しかし、別の期待感から、さらに大幅な買相場も訪れた。民主党がホワイトハウスと議会を同時に取れば攻撃的な法人税増税が懸念されたものの、共和党が上院を守ったことで、このような懸念が弱まったのだ。みずほ投資銀行のあるアナリストは「『ホワイトハウスは民主党-上院は共和党』の構図という力の膠着した勢力図(グリッドロック)が市場でゴルディロックス(理想的な相場)をもたらした。言わば、ゴルディロックスのグリッドロックということになる」と述べた。

 政府と議会間の力の分掌状態によって、連邦準備制度(Fed)が景気刺激のためにより拡張的な通貨政策をとるという期待からドル安が進んだことも、ニューヨーク株式市場の活況を牽引した。同日、ニューヨーク証券市場は、ハイテク株を中心に高騰した。フェイスブックは8.3%、ウーバーは14.5%も上昇。アルファベット、マイクロソフト、アマゾン、アップルも4.1~6.3%上昇した。ロイター通信は「ニューヨーク市場のラリーは、大統領選というよりも主にパンデミックの影響によるもの」との分析を示した。AP通信も「投資家は大統領選の行方に揺らぐことなく堅調だ。複数のファンドマネジャーは、ホワイトハウスのオーナーが誰であれ、ニューヨーク証券市場は上昇するだろうと見込んでいる」と報じた。ただ、ホワイトハウスの最終勝者が決まるまで、市場は当面、急激な変動を示すだろうという見方も出ている。

 債券市場における米財務省国債(10年物)の収益率は、投票締め切り直前に年0.94%まで上がった後(債券価格の下落)、トランプ大統領が勝利を主張すると、年0.75%まで下落(債券価格の上昇)した。バイデン候補の勝利予想で債券の買相場が弱まったものの、トランプによる勝利主張で再び買相場が生じたわけだ。5日にはアジア証券市場もグローバルラリーに参加した。日本の日経平均株価は1.73%、香港ハンセン株価指数は2.69%、上海総合指数は1.23%上昇した。これに先立ち英国、ドイツ、パリの欧州株式市場も1.67~2.44%上昇している。

チョ・ゲワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/globaleconomy/968751.html韓国語原文入力:2020-11-05 19:28
訳D.K

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