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韓国の2020年経済成長率、かろうじてプラス守るか

登録:2020-05-20 21:42 修正:2020-05-21 14:50
KDI、韓国の今年の経済成長率0.2%と展望 
新型コロナ拡散前より2.1%ポイント引き下げ 
「韓国銀行、基準金利0%に近接必要」
グラフィック_キム・スンミ//ハンギョレ新聞社

 国策研究機関の韓国開発研究院(KDI)が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で韓国の今年の経済成長率は0.2%にとどまると展望した。来年は今年より3.9%経済成長すると予想されるが、完全な景気回復には至らない水準と診断した。

 20日、韓国開発研究院は「2020年上半期の経済展望」を出し、今年韓国の経済成長を0.2%と展望した。COVID-19発症前の昨年11月展望値(2.3%)より2.1%ポイント引き下げた。先月出された国際通貨基金(IMF)の展望値(-1.2%)よりは多少高い。

 韓国開発研究院は、COVID-19の世界的拡散と主要国の封鎖措置により輸出が昨年より15.9%減少すると予想し、これが今年の経済成長を制約する主要因だと指摘した。対面接触忌避により民間消費は昨年より2%減少し、消費者物価は景気萎縮と原油価格の下落などが重なり0.4%の上昇に終わると予想した。投資は、半導体・建設部門の需要が増えて1.5%増加すると見た。

 韓国開発研究院は最近、COVID-19対応のための23兆9千億ウォン(約2.1兆円)規模の第1・2次追加補正予算の執行により国内総生産を約0.5%引き上げる効果が現れたと推定した。また、政府が編成中の30兆ウォン(約2.6兆円)規模の第3次追加補正予算案が執行される場合、現在の展望値(0.2%)より成長率が多少高くなり得ると付け加えた。

韓国のCOVID-19拡散シナリオ別経済成長率展望=資料:韓国開発研究院(KDI)//ハンギョレ新聞社

 今回の展望値は、新型コロナウイルスの拡散傾向が韓国国内では上半期から、世界では下半期から落ち着いて、経済活動が回復する状況を前提として推算したものだ。韓国開発研究院は、新型コロナウイルスの拡散傾向が持続して経済萎縮が年末まで続く場合には、今年の成長率が-1.6%まで下がり得ると展望した。

 韓国開発研究院のチョン・ギュチョル経済展望室長は「不確実性が相当に高い状況なので、プラス成長の可能性と同程度に逆成長する可能性も高い」と話した。チョン室長はさらに「今年と来年の予想成長率を合わせれば4.1%となり、年平均で2%成長する計算」とし「潜在成長率を年2.4%とするならば、来年も成長経路には到達できない状況と見ることができる」と説明した。

 韓国開発研究院は、景気および物価の下落圧力に対応して、韓国銀行ができるだけ早い時期に基準金利を0%近くまで最大限に引き下げなければならないと提言した。金利の引き下げだけでは景気回復と安定した物価上昇水準を達成するのに充分ではないので、国債買い入れをはじめとする非伝統的な通貨政策手段も積極的に動員しなければならないと強調した。

 財政政策は、COVID-19危機に積極的に対応するものの、第3次追加経費予算以後の追加財政支出規模は慎重に決めなければならないと話した。財政赤字の増加速度が速く、国家財政の健全性に負担として作用する恐れがあるためだ。今年、追加財政支出が必要な場合は、一時的な事業を中心に編成し、福祉分野など中長期的に固定化する可能性が大きい事業を推進させれば、増税のような財政収入確保方案も併せて用意しなければならないと話した。

イ・ギョンミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/945768.html韓国語原文入力:2020-05-20 18:46
訳J.S

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