本文に移動
全体  > 経済

サムスンバイオロジクス「米国の新型コロナ治療候補物質、受託生産契約」

登録:2020-04-10 21:29 修正:2020-04-11 06:42
契約金額約400億円、2021年から本格生産
サムスンバイオ松島3工場=資料写真//ハンギョレ新聞社

 サムスンバイオロジクスは10日、米国のウィル・バイオテクノロジー(Vir Biotechnology, Inc.)が開発中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療候補物質を受託生産する確定意向書(LOI)を締結したと明らかにした。契約金額は約4400億ウォン(約400億円)だ。サムスンバイオロジクスは今年技術移転を始め、2021年から松島(ソンド)3工場でこの物質を本格生産する計画だ。

 ウィル社は、米国サンフランシスコにある感染性疾患の予防および治療剤の開発専門生命科学企業で、新型コロナと類似の重症急性呼吸器症候群(SARS)から完治した人の抗体を分離し、COVID-19治療のための単一クローン抗体を開発中だ。現在、米国食品医薬品局(FDA)からファストトラックで承認されたが、まだ治療剤としての許可は受けていない。サムソンバイオロジクス側は「今回の候補物質の中和抗体は、新型コロナウイルスの無力化にきわめて強力だと言われ、治療剤として開発される可能性が高い」としながら「もし、この候補物質が治療剤として最終承認を受けられなくとも、契約金額は全額受けとることができる」と話した。ウィル・バイオテクノロジーのジョージ・スカンゴス最高経営者は「COVID-19のパンデミックで、世界中で治療剤の需要が高まっている状況で、大量生産設備の確保が重要だ」として「私たちが開発中の治療剤が臨床を通じて安定的で効果があることが立証されれば、すぐにも大量生産に突入できるよう準備している」と話した。

チョ・ゲワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/936545.html韓国語原文入力:2020-04-10 16:17
訳J.S

関連記事