1. 中古スマートフォンをATM機械に入れる。
2. ATMでスマートフォンの外観の状態と機能を点検する。
3. スマートフォンの国内外の相場を反映した評価金額が提示される。
4. 直ちに精算したり、セーブ・ザ・チルドレンに寄付したりする。
全国の主要なイーマートやホームプラスの売場に設置された「ミンティットATM」を利用する手順だ。「ミンティット」は情報通信リサイクルブランドで、ミンティットATMは人工知能で動作する無人スマートフォン買取機だ。中古携帯電話を簡単に売却して寄付することも可能で、消費者の反応は良い。簡単な使用方法が高い評価を得て、「2019レッド・ドット・デザイン賞」を受賞した。
ミンティットATMは、クムガンシステムズが開発し、情報通信技術(ICT)機器再利用事業を行うSKネットワークスが投資支援とブランドマーケティングを担当して協力している。8月に機械が主要な大型スーパーマーケットに設置されて以来、月平均1万台を超える中古スマートフォンを回収している。機械の利用は3分以内だ。中古スマートフォンのデータはクムガンシステムズが運営する専門の再利用センターで完全に削除され、販売者に認証書が発送される。セーブ・ザ・チルドレンに寄付された金額は、情報通信弱者階層の児童のための製品購入および教育に使われる。寄付金の領収証も発行することができる。ミンティットのホームページ(mintit.co.kr)でも相場の問い合わせと販売・寄付が可能だ。
ミンティットATMを利用して中古携帯電話を販売したり寄付した2千名を対象に行われたアンケートの調査の結果、78.1%は「それまで一度も中古携帯電話の取引をしたことがなかった」と答えた。スマートフォンを新型に取り換える場合、既存の端末は引き出しの片隅に放置するのが普通であるのが現実なので、ミンティットATMを利用する人の満足度は83.5%(非常に満足、まあまあ満足)でかなり高い。「中古携帯電話ATMを再利用する考えがある」という回答も84%だった。
ミンティットATMの「人工知能(AI)搭載非対面無人買取サービス」は、今月1日、ドイツのベルリンで開かれた「2019レッド・ドット・デザイン賞」で、「ブランド&コミュニケーション部門賞(Winner)」を受賞した。手軽かつ簡単に携帯電話を取り引きできるよう使用者経験(UX)ベースのデザインを適用した独創性と直観性の面で、高い点数を得た。寄付を通じて「社会的価値創出」というブランド・アイデンティティ(BI)を効果的に伝えたという評価も得た。