LG電子は、中国の電子メーカーTCLを携帯電話通信技術に関する特許侵害で提訴した。
LG電子は、TCLが販売しているフィーチャーフォンとスマートフォンに使われている一部の技術がLG電子のLTE標準特許を侵害しているとして、今月6日にTCLをドイツのマンハイム地方裁判所とデュッセルドルフ地方裁判所に提訴したと10日に明らかにした。LG電子は2016年にTCLに最初の警告状を送って以来、数回にわたり特許ライセンス交渉を要求したが、TCLはこれに応じなかった。ストラテジー・アナリティクス(SA)の集計によると、TCLの昨年の世界市場での携帯電話販売台数は1500万台以上。
LG電子は2017年3月に米国の携帯電話製造会社BLU、昨年6月にフランスの携帯電話製造会社Wikoを、それぞれ米国とドイツでLTE標準特許侵害で提訴している。その後BLUとは特許ライセンス契約を結び、Wikoに対する訴訟は争点となった特許3件全てについて最近一審で勝訴している。