横折り式の「ギャラクシーフォールド」を発売したサムスン電子が、今度は縦折り式の「フォームファクタ(製品形態)」のイメージを公開した。
サムスン電子は29日(現地時間)、米国カリフォルニア州サンノゼ・コンベンションセンターで開かれたサムスン開発者カンファレンスにおいて、縦折り式のフォルダブルフォンを紹介した。9月に発売されたギャラクシーフォールドは本のように横に折れるが、同日公開されたフォルダブルフォンのイメージは、かつての「二つ折り携帯電話」のように縦に折れる。フォルダーフォンは内側の下部がボタンだったが、フォルダブルフォンは内側の全体が画面で構成される。貝のように開閉することから、業界では「クラムシェル(clamshell=貝殻)」と呼ばれる。
この日の基調演説に臨んだサムスン電子無線事業部フレームワーク開発グループのチョン・ヘスン常務は、「ギャラクシーフォールドは始まりにすぎない。われわれが実験しているこのフォームファクタはポケットにぴったり収まるだけでなく、写真や動画を撮るときはもちろん、携帯電話の使い方自体を変えるだろう」と述べた。サムスン電子は、新しいフォームファクタを適用する製品の発売時期など、具体的な内容は明らかにしなかった。
サムスン電子が中に折りたたむ「インフォールディング」フォルダブルフォン「ギャラクシーフォールド」で新しい市場を開いたのに続き、来月15日にはHUAWEI(ファーウェイ)が「アウトフォールディング」のメイトXを発売するなど、新製品が続々登場し、フォルダブルフォン市場は拡大が本格化するものと見られる。KB証券アナリストのイ・チャンミン氏は「全世界のフォルダブルフォン出荷量は今年50万台、2020年には500万台、2023年には3500万台に拡大し、年平均で190%成長するものと予想される。この中でサムスン電子のフォルダブルフォン出荷量は今年40万台から2020年には400万台、2021年には1000万台になると予想され、主導権を確保する見通し」と述べた。