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「第2四半期営業利益14兆ウォン」…サムスン電子、インテル抜いて半導体で世界一

登録:2017-07-07 23:08 修正:2017-07-10 16:50
売上60兆ウォン、営業利益率23.3%…史上最高 
半導体超好況のおかげ…家電・モバイルは期待未達 
LG電子は売上14.5兆、営業利益6641億
サムスン電子は7日、第2四半期(連結基準)売上60兆ウォン(約5兆9千億円)、営業利益14兆ウォン(約1兆4千億円)を達成したと暫定発表した//ハンギョレ新聞社

「売上60兆ウォン、営業利益14兆ウォン、営業利益率23.3%」

 サムスン電子が初めて四半期営業利益率を20%台に乗せ、最高実績を収めた。メモリー半導体のスーパー好況に力づけられ、サムスン電子は今年インテルを抜いて世界半導体企業の中で売上首位を達成すると見られる。

サムスン電子の営業利益推移//ハンギョレ新聞社

 サムスン電子は7日、第2四半期(連結基準)売上60兆ウォン(約5兆9千億円)、営業利益14兆ウォン(約1兆4千億円)を達成したと暫定発表した。売上高60兆ウォンを達成したのは今回が初めてだ。営業利益も歴代最高成績だった2013年第3四半期の10兆1600億ウォンを軽く上回り最高値を更新した。第2四半期実績は昨年同期に比べ、売上で17.79%、営業利益で71.99%増加した。直前の第1四半期と比べても、売上は18.69%、営業利益は41.41%増えた。

 サムスン電子が“歴代級”の実績を上げたのは、メモリー半導体のスーパー好況のためだ。サムスン電子は部門別実績を明らかにしていないが、証券会社はサムスン電子の半導体部門が8兆ウォン前後の実績を上げたと見通している。未来アセット大宇証券のト・ヒョンウ研究員は「最近、半導体業界は需要に対して低い供給状況が続き、価格が上昇したことが実績増加の主因」と分析した。最近、半導体市場はフェイスブック、アマゾン、アップル、マイクロソフト、グーグルなどのグローバル企業が、人工知能などを使うためにデータ量が急増したことにより、データセンターの増設に乗り出してメモリー半導体需要が急増した。中国企業もプレミアム級スマートフォンを発売し、メモリー半導体の確保に乗り出している状態だ。一部のDRAMの営業利益率は50%に達するという。

 これに伴い、サムスン電子が半導体分野に進出して以来、第2四半期に初めて世界首位のインテルを四半期売上高・営業利益で上回るものと見られる。野村証券は「モバイル時代を迎えてDRAMとSSD(ソリッドステートドライブ)の需要が急増し価格が上がった。メモリーチップ市場が(インテルの主力商品である)CPU(中央処理装置)市場より大きく成長した」と分析したことがある。半導体業界は年間基準でも今年、サムスン電子の売上がインテルを抜くだろうと予想している。

世界の半導体メーカー売上順位の変化//ハンギョレ新聞社

 その反面、他の部門の実績は半導体・ディスプレイの超好況に隠れた。家電(CE)部門はハーマンの実績が含まれたにもかかわらず営業利益が1兆を超えられず、携帯電話を担当するモバイル(IM)部門も営業利益が3兆ウォン台に終わったと証券会社は推定した。史上最高実績だった2013年第3四半期には、モバイルが6兆7000億ウォンの営業利益を出した貢献部門だった。今年初めに発売したギャラクシーS8が、市場の極めて高い期待に販売量が及ばなかったと分析されている。

 サムスン電子は2004年にコンピュータ(PC)市場の好況で半導体がよく売れて、年間営業利益10兆ウォンを突破したことがある。その後、着実にスマートフォンや医療機器のような次世代事業に他の成長動力を求めたが、第2四半期実績はサムスン電子が依然として半導体に大きく依存していることを確認させた。インテルは今年、自動運転車用の車両センサーメーカー「モバイルアイ」を17兆ウォン(約1兆7千億円)で吸収合併し事業構造を拡張している。

 一方、LG電子も今年第2四半期の暫定実績を発表した。売上14兆5552億ウォン、営業利益6641億ウォンを記録した。昨年同期に比べ、それぞれ3.9%、13.6%増加した。ハンファ投資証券のイ・スンハク研究員は「テレビ事業は収益性が多少下落し、携帯電話事業はG6の販売量が期待値の200万台に多少未達だったと推定される」と分析した。

イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/801915.html 韓国語原文入力:2017-07-07 18:05
訳J.S(1867字)

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