韓国電力(韓電)が60年間、アラブ首長国連邦の4基の原子力発電所を運営する事業に参加する。これら4基の原発は2009年から韓電が建設している。
韓電は「20日、アブダビでアラブ首長国連邦原子力公社と原発運営事業に対する投資契約を締結し、運営権を確保した」と発表した。韓電はこの事業のために作った法人に9900億ウォン(9億ドル=約910億4千万円)を投資し、18%の株を保有する共同運営事業者となる。
今回の契約で韓電は、現在アラブ首長国連邦のパラカ地域に建設している1400メガワットの原発4基(計5600メガワット)を2020年から2080年まで共同運営する。韓電はこれによる売り上げを54兆ウォン(494億ドル=約5兆円)と予想している。韓電は2009年、アラブ首長国連邦の原発4基を21兆ウォン(約1兆9千億円)で受注し建設中であり、2017年から2020年までに順次完工する計画だ。今年7月には韓国水力原子力がアラブ首長国連邦原子力公社と原子炉の運営のための1兆ウォン(919億6千万円)規模の契約を結んだ。また、韓電と韓電KPSは首長国連邦原子力公社と原発整備人材約1千人を10年間派遣する契約を追加締結する予定だ。