韓国で昨年販売された米国産自動車が、日本での販売量を上回った。米国産車の韓国での販売量が日本を追い抜いたのは、今回が初めてだ。
20日、韓国輸入車協会の集計によれば、フォード、クライスラー、キャデラックなど米国産自動車の昨年の韓国国内販売量は、過去最多の1万7501台を記録した。1万4623台だった日本より3千台ほど多い数値だ。過去1年間に韓国で販売された輸入車は24万3900台で、日本で販売された輸入車(32万8622台)の74%水準である点を考慮すれば、アメリカブランドが韓国で善戦したことがわかる。
こうした傾向は今年も続いている。米国産自動車は1~5月に韓国で7140台が売れた反面、日本では5219台の販売に終わった。韓国GMが国外から直接輸入し販売しているインパラ、マリブ、カマロの販売量まで加えれば、米国車の韓国国内での販売量はさらに増える。イムパラ、マリブ、カマロはゼネラルモータース(GM)のシボレーブランドで販売される事実上の米国車だが、韓国GMが韓国自動車産業協会の加盟会社であるため、販売実績は国産車統計に含まれる。したがって、これらの車両まで含めれば5月基準で韓国で販売された米国車は、日本国内での販売量の2倍を軽く超えるものと予測される。
米国車の韓国での販売量が日本を抜いたのは、輸入車市場の成長と共に韓米自由貿易協定(FTA)の締結で米国車が価格競争力を持つようになったためと分析される。協定締結以後、米国産自動車の韓国国内販売量は毎年増加傾向を示している。2012年3月の協定発効と同時に、米国産自動車の関税率は従来の8%から4%に下がり、今年からは両国間の関税が完全になくなった。