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輸入車部品はぼったくり価格、カモにされる韓国消費者

69万1千ウォンのレクサスのフェンダーはドイツで27万6千ウォン
同級の国産車部品に比べ7倍高い
市民はインターネット価格公開制を知らない
専門家は「閉鎖的流通構造」を問題視
輸入車部品の価格比較。//ハンギョレ新聞社

 韓国内で売られる輸入車の部品価格が海外で売られる価格の最大2.5倍に達するほど高いのが分かった。また、輸入車部品価格は同級の国産車部品価格に比べ最大7倍に達し、輸入車部品価格のバブルが相変らず大きいことが明らかになった。

 「消費者市民の集まり」が公正取引委員会の支援を受け国内市場占有率が高いBMW、ベンツ、アウディ、レクサス、クライスラーなど5つの輸入車種を対象に、自動車修理および交替頻度が高い6個の部品価格を調査した結果、全部品30個のうち23個の国内平均販売価格が海外販売価格より高いことが分かった。国内販売価格が海外の1.5倍以上になる部品も6個に達した。

 特に日本のレクサス(300hモデル)の「前方フェンダー」は国内価格が平均69万1千ウォン(付加価値税除外、1ウォンは約0.1円)でドイツ(27万6千ウォン)の2.5倍、米国(39万4千ウォン)の1.8倍に達した。「ヘッドランプ」の価格もドイツの2.5倍、米国の2.1倍と調査された。ドイツのベンツ(E300モデル)の場合「前方バンパー」と「後方バンパー」はドイツの1.4倍に達しているし、ヘッドランプはドイツの1.3倍、米国の1.8倍だった。米国のクライスラー(300Cモデル)も「ドアパネル」の価格がドイツの1.3倍、米国の1.9倍に達し、ヘッドランプはドイツの1.4倍、米国の1.8倍であるのが明らかになった。

 一方、ドイツのアウディ(A6)とBMW(520d)の場合、国内と海外の価格差がほとんどなかった。アウディのヘッドランプとBMWの前方バンパー、ボンネット、前方フェンダーの国内価格は海外価格の90%水準に過ぎなかった。

 また、排気量2000ccのセダンを基準として5つの輸入車と4つの国産車(現代、起亜、GM大宇、ルノーサムスン)を比較した結果、自動車価格では輸入車が国産車より平均2.9倍高かったが、部品価格は輸入車部品が国産車部品の4.6~7倍に達していた。一例として、BMW(520dモデル)と国産車の部品価格差はヘッドランプは7倍、後方バンパーは6.7倍、前方バンパーは6.6倍、前方フェンダーは5.9倍、ボンネットは5倍、前方ドアパネルは4.6倍に達した。

 国土交通部が今年8月から施行中の「インターネット自動車部品価格公開制度」に対して車両所有者100人を対象に調査した結果、回答者の98%が制度を利用したことがないと答えた。制度施行に対しても回答者の72%は知らないと答えた。

 消費者市民の集まりのユン・ミョン室長は「輸入車部品の場合、ブランド別の独占的な公式輸入業者を通じて輸入された後、指定供給業者を通じて販売される(閉鎖的)流通構造が形成され市場で価格競争がされないでいる」としながら「消費者に対し国内外価格比較の情報提供を活性化させなければならない」と話した。

クァク・ジョンス先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2014.12.04 21:16 

https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/667561.html 訳Y.B

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