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韓国産業銀行、構造調整の財源に「資本証券」発行を推進

登録:2016-05-01 22:40 修正:2016-05-02 07:00
ユ・イルホ副首相「政府と韓銀が共に資金を投じるべき」
韓国産業銀行//ハンギョレ新聞社

 産業銀行が「条件付き資本証券」(ココボンド)を発行するなど構造調整に必要な資本拡充方案を徐々に具体化している。 構造調整の財源調達を巡って政府と韓銀の間に軋轢が生まれるなか、政府は4日に韓国銀行などが参加する会議を開き、具体的な方案を議論する予定だ。

 イム・ジョンニョン金融委員長は先月29日の報道機関経済部長との懇談会で「国策銀行に対する資本拡充が至急かつ優先的に必要だ。 産業銀行のココボンド発行を推進することもありうる」と明らかにした。 ココボンドは基本的には会社債だが資本金としても認められる一種の新種資本証券だ。

 産業銀行と輸出入銀行は、現在構造調整対象に上がっている海運・造船業界に対する銀行与信の70%を抱えている。 本格的な構造調整に入れば、抱え込まなければならない不良債権がさらに増えることになるが、これに備えるということだ。 金融委は30日に別途の説明資料を出し「韓銀が市場からココボンドを買いとる方案は現行法上でも可能だ。 ただし(引き受け)方法については追加検討が必要だ」と明らかにした。

 政府が具体的な構造調整の財源調達方案に言及したのは今回が初めてだ。 しかし、これだけで数十兆ウォン(数兆円)に及ぶと見られる国策銀行の資本拡充財源を全額用意することは難しい。 結局、韓銀の支援や政府の財政投入は避けられないという意味だ。

 これと関連してユ・イルホ副首相兼企画財政部長官は1日、KBS放送の「日曜診断」に出演し「財政と通貨政策手段の組合わせを考えている。ただ一つの方法を使うより、ポリシーミックス(Policy Mix=政策組合わせ)がなければならない。 (韓国版量的緩和は)構造調整財源の調達において有力なアイデア」と明らかにした。 構造調整財源調達のために政府財政はもちろん、韓銀の支援も避けられないことを改めて強調したものだ。

キム・ギョンナク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/742033.html 韓国語原文入力:2016-05-01 21:21
訳J.S(961字)

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