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日本ロッテが韓国ロッテ製菓の2大株主に  

登録:2015-12-10 02:21 修正:2015-12-10 07:20
持分7.9%公開買付により10%を確保 
辛東彬会長のグループ支配力強まる見込み
辛東彬ロッテグループ会長//ハンギョレ新聞社

 日本で製菓事業を展開しているロッテが、韓国ロッテ製菓の株式を最大10%まで買い入れ、近いうちに同社の2大株主になる見込みだ。韓国ロッテグループの循環出資構造において中核となる中心系列会社のロッテ製菓の株式を日本のロッテが大量に買い占めたのは、現在韓日の両方で経営権を掌握した辛東彬(<シン・ドンビン>重光昭夫)会長の支配力を強化するためのものと見られる。辛会長は、日本のマスコミを通じてロッテを上場し、韓国ロッテ製菓との相乗経営を進める意向を示すなど、両国の事業と支配構造改編への意志を明らかにした。

 日本のロッテは9日、韓国ロッテ製菓の株式7.9%(11万2775株)を公開買い付けすることにしたと発表した。公開買付期間は、同日から今月末日までで、1株当たりの買い付け価格は230万ウォン(約24万円)、予定買い付け金額は最大2594億ウォン(約269憶5000万円)。これに先立ち、日本ロッテは4日にも時間外大量売買(ブロックディール)方式でロッテ製菓の株式2.1%(2万9365株)を取得したことを明らかにした。

 ロッテ製菓はグループ持株会社であるロッテホテルと他の系列会社を繋ぐ中間持株会社とされており、ロッテ七星飲料(19.29%)、ロッテショッピング(7.86%)、ロッテフード(9.32%)など主要系列会社の株式をかなり保有している。このロッテ製菓の2大株主となる日本のロッテの代表取締役は、佃孝之・日本ロッテホールディングス社長で、辛会長が両国ロッテの経営権の掌握にカギとなるロッテホールディングス取締役会の支持を得るのに、重要な役割を果たした人物だ。

 辛会長は同日、日本経済新聞で「ホテルロッテ(韓国)の上場が来年上半期に実現されると、将来の課題として(日本のロッテの)上場を検討したい」と述べた。また、自分と兄の辛東主(<シン・ドンジュ>重光宏之)元副会長が韓日ロッテ経営をそれぞれ担当する可能性について「従業員と役員がどう考えるかにかかっている」と述べた。続いて辛元副会長の復帰についても、「創業者の指示書一枚で復帰できると本気で思っているのなら、大きな誤算だ」と述べた。

チョン・セラ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-12-09 20:07

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/721128.html訳H.J

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