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サムスン電子、半導体で歴代最高実績…スマートフォンは停滞

登録:2015-10-30 01:15 修正:2015-10-30 07:12
第3四半期営業利益 7800億円 
半導体が3800億円で“一等功臣” 
ウォン安で850億円の為替効果も
ソウル瑞草区のサムスン電子社屋 =イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社

 サムスン電子が今年第3四半期(7~9月)に半導体部門の驚異の実績で売上51兆6800億ウォン(約5兆4600億円)、営業利益7兆3900億ウォン(約7820億円)を記録した。 昨年同期比で売上は8.9%、営業利益は82.1%跳ね上がった。

 サムスン電子は29日、第3四半期実績を公示して「主要通貨に対して持続的ウォン安により部品事業を中心に約8千億ウォン(約850億円)の肯定的為替効果が発生した」と説明した。 部門別では、半導体が史上最大の売上と収益で全体を牽引した。 3兆6600億ウォン(約3800億円)の営業利益を上げ、営業利益全体の半分近くを占めた。昨年の第3四半期に営業利益2兆2600億ウォン(約2400億円)で2兆ウォン台を回復した以後、今年第2四半期には3兆3610億ウォン(約3500億円)で3兆ウォン台に乗った後、さらに実績改善を成し遂げた。 メモリー部門では高仕様スマートフォン新製品の発売とともにクラウドサービスを拡張している企業らがデータセンターを拡充し需要が増えた効果だ。 ディスプレイも9300億ウォン(約980億円)の営業利益でこれまでの最高だった2013年第2四半期(1兆1200億ウォン)水準に並んだ。加えて半導体などの主要部品をドルで決済する際にウォン・ドル為替レートが第2四半期平均の1098ウォンから第3四半期1170ウォンに上がったことも肯定的に作用した。

 反面、携帯電話を担当するIM(IT、Mobile)部門は期待に至らなかった。 昨年第3四半期の営業利益1兆7500億ウォン(約1850億円)を底として3分期連続で反騰を見せた動きが止まった。 第2四半期の2兆7600億ウォン(約2900億円)より13%減った2兆4000億ウォン(約2540億円)を記録した。 ギャラクシーS6などのプレミアムフォンではなくギャラクシーAのような中低価格品が多く売れ、販売量は増えたが平均販売価格(ASP)が下がったためと解説された。 消費者家電(CE)部門は3600億ウォン(約380億円)の営業利益で、今年第1四半期の赤字(-1420億ウォン)を底に2分記連続で改善された。

イ・ジョンフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/715167.html 韓国語原文入力:2015-10-29 20:16
訳J.S(1092字)

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