企画財政部は「2016年予算案」を作成する際、その前提として、来年の実質経済成長率は3.3%、物価上昇率(GDPデフレーター)は0.9%にとどまると見通した。二つの指標の合計である経常成長率は4.2%と予想した。チェ・ギョンファン副首相兼企画財政部長官は、「税収欠損を避けるために、経済の見通しを非常に保守的に立てた」と述べた。
しかし、政府が保守的に見通したとする来年の経済成長率も達成が容易ではない見込みだ。中国経済の成長鈍化によって、世界経済の成長率見通しがますます低くなっている。今年7月、国際通貨基金(IMF)は、来年世界経済が3.8%成長すると予測したが、10月の修正見通しではこれを大幅に引き下げる予定だ。クリスティーヌ・ラガルドIMF専務理事は最近、「米国が金利を引き上げれば、世界の成長率は0.3%ポイント下落する」と明らかにした。韓国開発研究院(KDI)は、世界の成長率が1%ポイント低下すると、韓国の成長率も0.5%ポイント下落すると予測する。
3大格付け会社の一つムーディーズは8日、来年の韓国の成長率見通しを3.4%から2.4%に、英国オックスフォード大学傘下の研究機関であるオックスフォード・エコノミクスも3.4%から2.5%へと大幅に下方修正した。同じ理由で、米国の投資銀行モルガン・スタンレーも来年の成長率見通しを3.2%から2.2%に下方修正した。政府の言う保守的な見通し(3.3%)より約1%ポイントも低レベルだ。
韓国語原文入力:2015-09-08 20:40