今月15日の光復70周年をむかえる間に、韓国社会はどのように変わったのだろうか? 光復(解放)直後に最貧国だった韓国は、現在経済規模13位の国家に成長した。 だが、このような外形的成長の陰には所得不平等の悪化と高い自殺率という影も垂れ込めている。
統計庁が10日に出したパンフレット「統計で見た光復70年韓国社会の変化」によれば、70年間に韓国社会がどのように変わったかの一断面を覗くことができる。 統計庁は「光復当時の統計資料が絶対的に不足しており、あるといっても断片的現象に限定されたものが多かった」として、「最大限に信頼性ある統計を発掘して比較した」と明らかにした。
経済は「漢江(ハンガン)の奇跡」と呼ばれるように怒濤の成長を果した。 名目国内総生産(GDP)は、1953年の477億ウォンから昨年1485兆ウォンへ、3万1000倍増加した。韓国の経済規模はアフリカのガーナやガボンにも及ばない世界最貧国の隊列から世界13位に急成長した。 1人当り国民総所得(GNI)は同じ期間に67ドルから2万8180ドルに420倍増えた。
1956年に2500万ドルに過ぎなかった輸出は、昨年基準で5727億ドルに増加した。輸出規模は全世界の輸出総額の3.1%であり、世界6位の水準だ。
経済は高度成長したが、生活の質はその速度について行くことができなかった。 自殺率は1983年の人口10万人当たり8.7人から2013年には28.5人へ大幅に増えた。 韓国は最近10年間連続で経済協力開発機構(OECD)会員国中で自殺率が最も高い。 さらに大きな問題は、青少年の死亡原因1位も自殺という点だ。
所得不平等も悪化した。 ジニ係数は1990年の0.266から2010年には0.315に悪化して、昨年は0.308で若干改善される傾向だ。ジニ係数は0から1の間の値を持ち、1に近いほど不平等が激しいことを意味する。 ジニ係数の上では所得不平等が改善されているものの、失業者・非正社員の増加、低賃金、貧困層の拡大など体感する所得不平等は一層深刻化している。