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人気急上昇の果実焼酎、韓国で20年ぶりの復活果たすか

登録:2015-05-16 09:08 修正:2015-05-16 10:34
 韓国酒類界のハニー・バターチップ「スンハリ」人気
 競合社も果物の香りがする標準アルコール性飲料販売
果実焼酎「スンハリ・チョウムチョロム」(純なれ、初めてのように) //ハンギョレ新聞社

 ロッテ酒類の「スンハリ・チョウムチョロム」(純なれ、初めてのように、以下スンハリ)が酒類界のハニー・バターチップと呼ばれ大人気となると、競争会社も直ちに果物の味がする甘い焼酎を相次いで販売させている。1990年代に流行した果実焼酎が20年ぶりに復活するのではないかと囁かれている。

 スンハリは3月末の発売後、1カ月で150万本以上も売れた。初めは釜山(プサン)・慶尚南道地域を狙って発売されたが、予想をはるかに上回る人気で品切現象まで起き、販売地域が全国へ拡大した。江陵(カンヌン)工場だけで生産していたが間に合わず、群山(クンサン)工場まで加勢して物量を増やしている。ロッテ酒類関係者は「今後2週間以内に品薄現象はある程度解消されそうだ」と語る。

 これに対し焼酎業界3位のムハクも11日、果汁を入れた「良き日ブルー」(ブルーベリー)、「レッド」(ザクロ)、「イエロー」(ユズ)の3種類の新製品を発表。アルコール度数はスンハリより0.5度低い13.5度だ。大邱(テグ)・慶尚北道地域を基盤とした焼酎業者クムボクジュも、すぐに果物の香りを添加した焼酎を出す計画だ。業界1位ハイト真露はまだ状況を見守っている。

「良き日ブルー」(ブルーベリー)、「レッド」(ザクロ)、「イエロー」(ユズ) //ハンギョレ新聞社

 焼酎に果物の香りを添加した標準アルコール性飲料が注目をあびているのは間違いないが、この現象がいつまで続くかは未知数だ。1990年代に大学街を中心に流行したレモン焼酎などの人気も、2000年代に入ると急速に冷え込んだ。スンハリの大成功は釜山・慶南に限定された地域で起きたことであり、全国的に通用するかは、まだ見守る必要があると分析される。沈滞したウイスキー市場で標準アルコール性飲料ウイスキーを前面に打ち出し、唯一成長中のゴールデンブルーの本場が釜山だ。全国占有率1、2位のチャムイスルとチョウムチョロムを抜き、スンハリが70%ほどの占有率を誇る場所も釜山だ。すでに標準アルコール性飲料市場が定着した市場なので、スンハリが成功できた背景もある。

ユ・シンジェ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-05-15 20:10

https://www.hani.co.kr/arti/economy/consumer/691471.html 訳Y.B

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