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イ・ソンテ韓銀総裁 “不動産価格 不安 注意しなければ”

原文入力:2009-06-12午後07:15:34
‘短期流動性 急増’ 警告
“企業 構造調整 拍車” 注文も

チェ・ウソン記者

←イ・ソンテ韓国銀行総裁

イ・ソンテ(写真)韓国銀行総裁は「経済危機が大きな峠を越したと見られるだけに、企業構造調整に拍車を加えなければならない」と12日強調した。

イ総裁はこの日開かれた韓銀創立59周年記念式祝辞を通じて「最近になって金融市場と実物経済状況が改善の動きを見せている」と前提にした後、「不良企業整理が遅れれば、信用危険に対する憂慮が解消されずに金融市場が早期正常化しにくくなり我が国経済の対外競争力が弱まる可能性もある」と話した。

イ総裁は特に基準金利の大幅引き下げなど去る数ヶ月間の危機対応策が、ややもするとまた別の副作用につながる可能性に対しても注意を喚起した。イ総裁は「金融市場と実物経済条件が好転しても、金融機関が行き過ぎた資産拡大競争に出ないようにするための装置も用意しなければならない」として「この間の拡張的通貨および財政政策が中・長期的に我が国経済に負担を与えないように留意しなければならない」と付け加えた。イ総裁は続けて「これから金利政策は最近現れている実物経済と金融市場の改善の動きが傾向的現象につながるようにすることに主眼点を置く」として「急速に増えた短期流動性が不動産など資産価格の不安を招く可能性にも注意を注がなければならない」と強調した。

景気展望と関連して、イ総裁は「我が国経済は改善の動きを継続すると見られるが、国内外的に少なくない不安要因が今なお残っており、本格的な回復局面への進入が順調とばかりは言えないと予想される」として「原油など国際原材料価格の上昇勢が景気回復を鈍化させ物価安定を害する憂慮もある」と話した。

チェ・ウソン記者morgen@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/360144.html 訳J.S