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業績不振のサムスン電子、ギャラクシーS6で挽回できるか

登録:2015-01-29 21:36 修正:2015-01-30 07:57
営業利益5兆2900億ウォン…前年同期比 36%下落
ギャラクシーS6? //ハンギョレ新聞社

ギャラクシーA5・A3 グローバル市場導入も
イ・ゴンヒ会長 975億ウォン配当受け取り

 サムスン電子は今年、携帯電話市場攻略のため特化機能を備えたプレミアム携帯電話と、厚さの薄い中間価格の携帯電話を出す計画だ。

 サムスン電子は29日に開かれた企業説明会(IR)で「プレミアム スマートフォンは特化機能を備え、中間価格スマートフォンはスリムなデザインとAMOLED(アクティブマトリックス有機EL)ディスプレイで市場リーダーシップを強化するだろう」と話した。また「今年1分期にはインドで発売したギャラクシーA5とA3をグローバル市場に導入するだろう」と付け加えた。

 サムスン電子はアップルのアイフォン6に対抗する次期作ギャラクシーS6を3月にスペインで開かれるモバイルワールドコングレス(MWC)で披露し同月発売する計画だ。ここに搭載される特化機能として、無線充電、指紋認識機能、両面湾曲画面などが予想されている。 高価格携帯電話市場においてはサムスン電子の技術力で勝負するという意味だ。 合わせて市場占有率拡大のために30~40万ウォン(約3万3000円~4万4000円、100ウォンは約11円)台のギャラクシーA5とA3の供給を、インドだけでなく他国の市場にまで拡大する計画だ。 サムスン電子は昨年4分期にアップルと並んで7450万台の販売量を記録したと米市場調査業者ストラテジーアナリティックス(SA)は明らかにした。

 2つの戦略はサムスン電子がスマートフォン市場で昨年経験した困難を打開するためのものだ。サムスン電子は4分期に5兆2900億ウォンの営業利益を上げたとこの日公示した。前分期(7~9月)に比べれば30.24%増えたが、前年同期(8兆3100億ウォン)よりは36.37%減った数値だ。売上高も52兆7300億ウォンで、前年同期より9.83%減った。 サムスン電子は実績不振の原因として“スマートフォン市場の競争深化”を挙げた。 携帯電話に責任を負うIM部門は、営業利益1兆9600億ウォンで前年同期(5兆4700億ウォン)の35.8%水準だ。 それでも半導体部門が営業利益2兆7000億ウォンを上げたために実績墜落を防ぐことができた。

 一方、サムスン電子は普通株1株当り1万9500ウォン、優先株1株当り1万9550ウォンの現金配当を決めたとこの日明らかにした。 中間配当を加えれば一株当りの配当額は2013会計年度より40%増加した。 だが、市価に対する配当率は普通株で1.45%と低水準だ。 3.43%の持分を保有しているイ・ゴンヒ会長は、975億ウォン程度の配当収益を得ることになった。 また夫人のホン・ラヒ氏(持分0.74%)は211億ウォン、イ・ジェヨン サムスン電子副会長(0.57%)は164億ウォンの配当を受け取ることになった。

イ・ジョンフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/675925.html 韓国語原文入力:2015/01/29 19:57
訳J.S(1359字)

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