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三星(サムスン)生命、三星カードの株式持分率高め…持分構造‘ピクリ’三星‘持ち株会社転換’準備始動?

登録:2013-12-15 21:24 修正:2013-12-15 22:14
電気・物産・重工業の三星カード株式持分
三星生命、全量買収し持分率34.41%
中間金融持株会社のための布石と解釈

最終支配構造の図はまだ不透明
"持ち株会社転換 ゆっくり進行されるだろう"

三星の持分構造がうごめいている。 支配構造でも根本的転換が起きるのかが注目される。

 15日、金融監督院電子公示システム資料を見れば、三星生命は去る13日に系列会社である三星電気・三星物産・三星重工業が保有する三星カードの株式持分739万株余りを全量買収することにし、時間外売買で取引したことが明らかになっている。 これに伴い、三星生命の三星カード株式持分率は28.02%から34.41%に高まった。 三星物産は三星SDIが持っていた三星エンジニアリングの株式持分を全量取得して、持分率を7.81%に高めた。

 注目されるのは三星生命の三星カード持分引き受けだ。 三星生命と三星カードは、エバーランド→三星生命→三星電子→三星カード→エバーランドへとつながる三星グループ循環出資支配構造の核心にいる会社だ。 三星カードの最大株主は依然として持分37.45%を保有する三星電子だが、今回の持分引受で三星生命の持分率が大きく高まった。 三星電子のカード持分もまもなく生命へ渡るという観測も出ている。 三星生命側は財務投資的観点から安定した投資収益を確保するために持分引受の背景を説明した。

 財界と金融圏では今回の持分引受が今後、持ち株会社体制への転換のための準備作業という観測が出ている。 多くの会社に複雑に分かれている主要持分を整理するよううまく一ヶ所に集める作業から始めて、徐々に持ち株会社に切り替えていくという意味だ。 特に三星生命がやはり金融系列会社である三星カードの持分を集める作業をするのは、三星生命を中間金融持株会社にするための布石ではないかという分析が多い。

 現在、公正取引法改正作業中に金産分離原則が繰り返し確認されている状況で、三星グループとしては中間金融持株会社の設立が必須だ。 三星が窮極的に念頭に置く支配構造がどんな姿かはまだ予測し難い。

 まず三星エバーランドを持ち株会社にした電子グループと、三星生命を持ち株会社として三星カード、三星火災などの金融系列会社が子会社に持つ金融グループに分かれるという予測があるが、可能性は高くなく見える。 この構造では、イ・ジェヨン副会長など社主一家の金融グループに対する支配権確保が容易ではないためだ。 他の一つは、三星エバーランドを上位持ち株会社とし、三星電子持株と三星金融持株がその下で分かれる方法が議論されている。 ソン・ウォングン教授(慶南(キョンナム)科学技術大産業経済学)は「イ・ジェヨン副会長の支配力が電子と金融の全てに及ぶ方式で整理されるだろう」と展望した。

 三星グループの持ち株会社体制への転換と、三星生命の中間金融持株会社への転換は、現実的にはまだ遠い将来にならざるをえない。 キム・サンジョ経済改革連帯所長(漢城(ハンソン)大教授)は「三星生命を中間持ち株会社にするためには、三星生命が持っている三星電子株式を処分して、これをエバーランドが買い取らなければんらないが、(短期間では)現実的に不可能だ」と話した。 彼は「今の状況は色々な会社に分散している持分を整理する手順を踏んでいる段階と見て、持ち株会社への転換は非常にゆっくりと進行されるだろう」と話した。 パク・スンノク優しい資本主義研究院代表は、三星が循環出資を解消して持ち株会社体制に転換するには、39兆ウォンが必要だと計算した経緯がある。

イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/615462.html 韓国語原文入力:2013/12/15 20:31
訳J.S(1665字)

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