"製品押し付けを通じて占有率確保が主要戦略"
南陽乳業は粉ミルク業界１位で各種乳製品を作る代表的な乳加工企業の一つだ。 市場占有率は自社推算で粉ミルク類54%、牛乳類25%、醗酵乳類32%などだ。
テレビ広告などで積み重ねた親和的企業イメージとは裏腹に、南陽乳業は業界で攻撃的マーケティングを繰り広げることで有名だ。 2010年末、インスタントコーヒーミックス市場への進出が代表的事例だ。 南陽乳業は支配的事業者である東西食品などを狙って、既存製品に入っている‘カゼイン ナトリウム’が人体に有害であるかのように広告を出す‘ノイズ マーケティング’を繰り広げて急成長した。 だが、カゼイン ナトリウムは人体に無害な物質であり、市場では南陽乳業のこのようなマーケティングに対し「商道徳に反している」という批判が出た。
今回の‘営業社員による代理店主に対する暴言’録音収録公開で明らかになったように、こうした無理な経営が営業においても例外でなかったというのが業界の指摘だ。 匿名を要請したある業界関係者は「ネガティブ マーケティングと共に製品押しつけを通じて、ひとまず市場占有率を上げることが南陽の主要営業戦略」と話した。
これはオーナーであるホン・ウォンシク会長の経営方針が反映されたということが業界の大筋の指摘だ。 ホン会長は1964年に会社を創業した故ホン・トゥヨン名誉会長の長男で、会社株式持分19.9%を所有している。
南陽乳業の株式は6日現在111万ウォンを超え‘皇帝株’(株価が100万ウォンを超える株式)と呼ばれている。 この会社は2009年に史上初めて売上1兆ウォン台にのぼった後、昨年は売上1兆3650億ウォン、営業利益637億ウォンを記録するなど成長を続けている。
一方、悪口波紋が知らされた後、初めての株式取引日である6日、南陽乳業の株価は株式市場が開場するやいなや急落傾向で始まり、午前一時には4%近く落ちた。 以後、下落幅を縮小して2%ほど下がった状態で取引を締め切った。 クォン・オソン記者 sage5th＠hani.co.kr
訳J.S(1142字)
