原文入力:2012/03/21 15:04(1466字)
←イ・ゴンヒ 三星(サムスン)会長
来る24日で経営復帰2年をむかえるイ・ゴンヒ 三星グループ会長が激しく怒った。 イ会長は2008年‘三星秘密資金特検’とこれにともなう刑事処罰で退陣した後、2010年3月に復帰した。
21日午前ソウル、瑞草洞(ソチョドン)の三星電子社屋3階記者室でイ・インヨン三星グループ未来戦略室コミュニケーションチーム長(副社長)は重たげに口を開いて「会長様が激怒され強く叱責された」と伝えた。 激怒の直接原因は去る18日公正取引委員会が公開した‘三星電子の調査妨害事件’だ。 昨年3月三星電子高位役員の指揮で公取委の不公正行為調査を妨害した場面が隅々まで明らかになり、公権力に挑戦した三星に対する非難世論が沸き立っている。
イ会長の激怒はこの日朝、キム・スンテク 三星未来戦略室長(副会長)を通じて三星グループ社長団会議に伝えられた。 キム副会長は社長団会議で「政府の正当な公務執行を妨害した行為は明白な誤り」とし「調査妨害行為が会社のためだと間違って感じているのではないか。 これは一部役職員の誤った認識」と話したと、イ副社長が伝えた。 合わせてキム副会長は社長に「今後会社を評価する時、定量的経営実績以外にどれだけ法と倫理に合わせて遵法経営をよく実践しているのか定性的に評価する方法も検討する」として「法と倫理に違反した役職員は地位の上下を問わず寛容を施さない」と話した。 また、キム副会長は公取委調査妨害に関与した役職員を「厳しく懲戒する」とも明らかにした。
続いた討論で社長は「誤った認識と慣行が残っているようだ」、「今回の公取委調査妨害事件を誤った認識と慣行を正す契機としなければならない」、「‘正道’を歩くことが長期的に会社に役立つ」、「役職員が誇らしいと思われ外部から尊敬を受ける会社にならなければならない」と話したとイ副社長は伝えた。 イ副社長はこれと関連して「弁解をしようとするのではなく、明確に私たちの誤りを認めて自己反省をする」としつつ「キム副会長に三星グループ役職員が社内通信網にあげた文等も伝えた」と話した。
公取委調査妨害にともなう社会的批判が激しくなるや三星が足早く動いたもようだが、三星に不利な種々の条件も大きな影響を与えたと見られる。 政界と市民社会で起きている財閥改革の動きはもちろん、イ・メンヒ前第一肥料会長とイ・スクヒ氏など一番上の兄と姉が提起した遺産訴訟も三星には敏感な事案だ。 このような情況ために三星は最近 異例の談合根絶宣言に積極的に取り組むなど世論の推移に足早く対処してきた。
財界のある関係者は「イ・ゴンヒ会長の経営復帰2年間に悪材料が溢れでている」として「昨年、三星電子の最高実績などを自慢する種が多いが悪材料に埋められる雰囲気」と伝えた。 4大グループのある役員は「誤りを認めて出て行くのは賞賛に値する」としながらも「公取委調査妨害が1年前にあったのに今までは何をしていたのか。1年間公取委が調査する間には高位級が全員報告を受けたはずなのに、もっとはやく積極的に対処していなければならないのではないか」と話した。
キム・ジンチョル記者 nowhere@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/524493.html 訳J.S