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三星(サムスン)、アップルと特許戦争 ドイツ本訴訟で初めて敗北

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/515761.html

原文入力:2012/01/20 20:36(1349字)
キム・ジンチョル記者

"通信標準技術 侵害せず" …2件訴訟 残る

 サムスン電子がアップルとの特許戦争で初めて本案訴訟で敗れた。 特許と関連した判決はまだ二件残っているが、ひとまずサムスン電子が不利になった。

 ドイツ マナイム地裁は20日(現地時間)アップルが三星電子のスマートフォン技術特許を侵害していないと判決した。 これはサムスン電子とアップルが10余ヶ国で進行中の特許訴訟中、仮処分でない初の本訴訟での判決だ。 今回三星電子の主張が排斥された特許は、データ伝送の効率を上げる通信標準技術だ。 裁判所はアップル製品にもこの機能があるが、サムスン電子とは異なる技術を使ったと判断した。

 初の本案訴訟判決でサムスン電子が敗訴したことにより今回の訴訟戦争の勝機はアップルが先に捉えることになった。 まだ2件の特許関連判決が残っているが、今回の本案訴訟は他国で進行中の裁判にも少なからぬ影響を与えうる。 仮処分訴訟ははやい決定のために下す一時的処分とすれば、本案訴訟は実際に最終的な効力を持つ判決だ。

 サムスン電子にもまだ反転の機会はある。 来る27日と3月2日にそれぞれ下される特許侵害訴訟2件に対する判決で1件でも特許侵害が認められれば、サムスン電子が勝機を捉えられることになる。 サムスン電子は昨年4月アップルのすべてのモバイル機器が自社の3世代通信技術特許3件を侵害したとし訴訟を起こし、裁判所は特許3件に対する判決を別々に進めた。 したがって3件中1件でもアップルの特許侵害が認められるならばサムスン電子が最終勝訴することになるわけだ。 昨年8月オランダ裁判所がアップルが提訴した10件の特許中1件をサムスン電子が侵害したと認めても販売禁止仮処分決定されたことと同じだ。 27日と3月2日に扱われる特許はそれぞれ通信エラー発生時に重要データを保護する技術と、伝送エラー減少のための符号化技術だ。

 サムスン電子関係者は「判決結果は遺憾ながら、今回の判決はサムスン電子が提起した3件の特許侵害訴訟の中の一つの判決であるだけで、まもなく出てくる他の二つの判決はアップルの特許侵害が認められることを期待する」として「特許訴訟3件中一つだけ勝っても勝利することになる」と話した。

 サムスン電子が勝訴することになればアップルはiPhone・iPadをドイツで販売することができなくなる。 合わせてサムスン電子はアップルから特許無断使用に対する損害賠償などを含め莫大な賠償金も受け取ることができる。 ただしサムスン電子が訴訟を提起した当時、発売されていなかったiPhone4,4Sは影響を受けない。裁判所が残りの2件の特許でもアップルが侵害しなかったと判断すればアップルはiPhoneなどを今までどおり販売できる。 その場合、もちろんサムスン電子は控訴することもできる。

キム・ジンチョル記者 nowhere@hani.co.kr

原文: 訳J.S